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国立のギャラリーで中高同窓生が写真展-記憶を頼りに「今の国立」撮る

明窓浄机館での写真展の様子(写真提供/伊藤万里さん)

明窓浄机館での写真展の様子(写真提供/伊藤万里さん)

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 国立のギャラリー「明窓浄机館(めいそうじょうきかん)」(国立市中2)で現在、「魂をゆり動かす写真家 大高明とその仲間展-今の国立を撮る-」が開かれている。

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 明窓浄机館は、建材業を営む「サトウ」(富士見台3)が創業60年を機に本店機能の一部を移転したことで空いたスペースを利用し、社長の佐藤収一さんが国立に縁のある人の展示スペースとして2012年9月に開いた。佐藤さんは「国立や富士見通りが大好きだった父の思いを少しでも残したいという気持ちも強く、会社の50周年記念として、ここ20年ほど元気がなくなっていた地元商店街を『くにたち商店街形成史』としてまとめたこともきっかけとなった。商店街の活発化に役立てば」とオープンに至った経緯を話す。

 今回の写真展は、佐藤さんの中学・高校の同窓生が集まり、定年後の時間の有効活用にと、5~6年前に結成した「デジカメクラブ」によるもの。メンバーは、プロの写真家として活躍する大高明さんをはじめ、カメラメーカー勤務者、写真関係出版社経営者など14人。うち同展出品者は13人で、1人3点のうち1点以上が国立の写真であることが条件。大高さんのテーマであるアメリカ南西部「コロラドプラトー」の大自然17点も展示する。

 大高さんは「国立での男子校6年間は卒業後半世紀を過ぎても不思議な仲間意識が生き続けている。それぞれの記憶で今の国立を撮ってみようと企画した。それとともに、各自が『祭り』『旅』など好みの写真も展示している」と話す。

 以前から明窓浄机館が気になり、多摩市から訪れたという伊藤万里さんは「一枚板の机や座り心地のいい木の椅子、杉やヒノキの壁面など居心地のいい空間と、なにより館長の佐藤さんの温かい人柄がとてもよく、写真展もとてもよかった」と話す。毎日10人以上が訪れ、15日には大高さんの「デジカメの楽しみ方の教室」も開いた。

 「今後も、国立第2小学校と汽仙沼小学校と先生の作品展や、『くにたち桜守』の大谷さんの写真展と桜見学会を開くなど、年間を通して国立に縁のある方々の企画を予定しているので、ぜひ足を運んでいただければ」と佐藤さん。詳細はホームページで確認できる。

 開催時間は10時~17時。日曜・祝日休館。2月22日まで。

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