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小金井「桜町市民いこいの家」が2周年-個人が寄贈した庭園付き住宅

庭園を楽しめる「桜町市民いこいの家」

庭園を楽しめる「桜町市民いこいの家」

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 小金井の「桜町市民いこいの家」(故・藤田譲次・君夫妻記念庭園)(小金井市桜町2、TEL 042-316-6486)が2周年を迎える。

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 小金井市社会福祉協議会(中町4、TEL 042-386-0294)が運営する同施設は、故・藤田譲次さん、君さん夫妻から寄贈され2012年4月にオープンした。譲次さんは、明治生命保険会社(千代田区)創立時の一員で、後に社長となった藤田譲さんの息子。戦後、米軍GHQの命で設立された米軍車両整備工場ビクターオートの社長、三井系貿易商社日本ウエイウイツクの初代社長などを務めた。

 小金井市を愛し、妻である君さんと同町に長く住んだ譲次さん。君さんが晩年暮らした市内のマンションで市社会福祉センター建設運動の当時の会長と親交を持ったことで、福祉センターとなる場を探していることを知り、2009年12月に99歳で亡くなる際、「(自宅を)市民に利用してほしい」と遺書を書いた。

 同施設は広大な庭園をもち、四季に応じた花を観賞できる。施設内1階のじゅうたん敷きの「さくらの間」(定員20人)と同2階にある会議室形式の「けやきの間」(定員10人)の利用には予約が必要で、3カ月前から福祉会館か電話で受け付ける利用できるのは5人以上の団体で、利用する団体メンバーの半数が市民であることが条件となる。庭園の見学と1階のフリースペースは自由に利用可能。

 現在は、地域の高齢者の利用や趣味のサークル、育児中の母親たちの集まりなどに利用され、利用可能日の6~7割は予約で埋まっているという。同市社会福祉協議会事務局の大木さんは「高齢者の方や育児中の方などの皆さんの『憩いの場』であってほしい。庭を見ながらくつろいでもらいたい」と話す。

 開館時間は10時~16時 (夏季は17時まで)。月曜・金曜・日曜休館

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