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立川でオペラ「ヘンゼルとグレーテル」-子どもたちが本格的なオペラに挑戦

児童合唱の練習の様子

児童合唱の練習の様子

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 たましんRISURUホール(立川市市民会館・立川市錦町3)大ホールで8月31日、「東京文化会館オペラBOX 多摩公演『ヘンゼルとグレーテル』」が開かれる。主催は東京文化会館(台東区)と立川市地域文化振興財団(錦町3)。

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 同公演は、東京文化会館が小中高生、将来音楽家や舞台芸術家をめざす青少年を対象に質の高い舞台芸術に直接触れる機会を提供し、次世代を担う若者の舞台芸術に対する愛情、理解を深めるために行う「青少年のための舞台芸術体験プログラム」との連携公演。

 「オペラをつくろう!」は、オペラの名作が気軽に楽しめる同館の企画「オペラBOX」と連動して2012年に始まり、今回で3回目。多摩地域では初めての開催となる。同公演に先立ち行われたワークショップは、実際に本番の舞台でプロの出演者8人と共に出演する児童合唱「オペラの“声”になる!」と、舞台で使う道具を制作する工作「お菓子な家づくり!?」の2つ。

 児童合唱は7月から8月の約20回にわたって、プロの指導者から合唱や演技を学ぶ。小学生から高校生を対象に募集し、約40人が参加する。合唱を指導する倉岡典子さんは「皆、歌や音楽がとても好き。専門的な声の出し方を伝えているが、反応もよく声もよく出ている。大きい子が小さい子をフォローするなどまるで兄弟のよう」と話す。

 参加者の小3女児は「だんだん声の出し方が分かってきた。できるかわからないけれど、いっぱい練習して頑張る」。小6女児は「練習は楽しい。息を吸う・吐くという関係が分かり、声がきれいになってきた。変化を感じる」。小5女児は「おなかから声を出すことを学んだ。歌うことがすごく好き」と話す。

 さまざまな素材を用いてお菓子を作る工作は、小学生と中学生を募集し、参加したのは約80人。指導に当たった東宝舞台の鈴木俊朗さんは「子どもたちにとって舞台芸術の勉強になっている。子どもたちの作品の仕上がりはよくできている。自分の作った作品が舞台美術の一部となるという体験を通して、将来大きくなって、舞台公演のファンになってもらいたい。また、今回の公演は、東京文化会館の小ホールと大きさや特徴が異なる点も魅力」と話す。参加した小2男子は「またぜひ参加したい。自分の作ったお菓子が舞台に。本番が楽しみ」、小5女子は「とても楽しかった。今日の飾りつけは初めての経験だった」と話す。参加者は、当日、舞台を観賞する。

 東京文化会館広報担当係長の大林まりさんは「本格的なオペラに子どもたちが挑戦する特別な機会で、多くの子どもたちからご応募を頂いた。実際の制作現場を体感し、子どもたちは多くのことを学び成長し舞台に立つ。ご期待いただければ」と来場を呼び掛ける。

 14時30分開場、15時開演。チケットは全席指定3,000円。東京文化会館チケットサービス、たましんRISURUホールなどで販売している。

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