国立で乳幼児連れにお薦めのスポットや店を掲載する「くにたち 子どもとお散歩Book 0・1・2」が3月に発行され、好評を博している。発行は「国立市子ども家庭支援センター」（国立市富士見台3）。

　取材や編集を行ったのは、市内で育児中の市民編集員7人。同センター主任の広瀬さんは「当センターで市内の子育てに関する活動や情報をまとめるにあたって、体験を生かしたママ目線の内容にしたいと市民編集員を募集した」と話す。メンバーには編集経験者のほか、経験を生かしイラストを手掛けたメンバーも参加する。

　全33ページ。発行部数は3000部。掲載は国立駅エリア14カ所、谷保駅エリア15カ所、矢川駅エリア7カ所などエリア別に、編集員が薦める飲食店やパン店・菓子店などを紹介。野菜・果実直売所15カ所のほか、市内の公園や施設、近隣市の施設など「子どもと楽しむお散歩スポット」21カ所を掲載する。近隣市の施設や、「集う→つながる→結ぶ」をテーマに、親のつながりをつくることのできるスポットも紹介する。

　広瀬さんは「『子どもとお出掛けする時に持ち歩ける』をコンセプトに、あったらいいなと思う情報を掲載し、国立で楽しく子育てができるようにとの思いを込めたものができた。限られた環境の中で知恵を出し合い工夫しながら、編集員のお母さん方もそれぞれの力を発揮してくださり、行政の枠を超えたお母さんならではの情報が詰まったすてきなものができた」と話す。

　利用者からは「お散歩が楽しくなった。サイズもちょうどよく持ち歩けていい。困った時に役立つ情報が掲載されている。住んでいながら知らない情報がたくさんあった」などの声が寄せられているという。

　無料。掲載店や小児対象の医療機関、公共機関などで配布（無くなり次第終了）。ホームページでも公開している。