建築デザイナーのルーツをたどる「プラモデル展」-国立のブック&カフェで

建築家でインテリアデザイナーでもある寺田さんの発想源となる「プラモデルの世界」を表現

建築家でインテリアデザイナーでもある寺田さんの発想源となる「プラモデルの世界」を表現

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 国立のブック&カフェ「国立本店」」(国立市中1、TEL 042-575-9428)で7月30日より、「記憶の本展9・寺田尚樹のプラモデル展」が開催されている。

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 国立に縁のある建築家やデザイナーらのグループ「国立デザインセンター」が運営する同店は、建築やデザイン関連の古本を中心に販売し、カフェの運営も手がけるほか、各種個展、ワークショップなど、デザインのためのコミュニティースペースとしても展開する。

 作家の思い出やルーツに迫る展示会として定期開催されてきた「記憶の本展」は今回で9回目。建築家・インテリアデザイナーの寺田さんは、多くの住宅設計やデザインを手がけ、その仕事内容が多数の雑誌で取り上げられるほか、コンセプトの異なる個展を精力的に開催するなど、各方面で活躍するクリエーター。

 同展は、寺田さんが幼少期より好きだったというプラモデルの世界を表現するもの。過去に作った飛行機や船舶のプラモデルを展示するほか、使用した工具、塗料、影響を受けたというサン・テグジュペリの飛行機に関する本など、関連の品々も公開する。

 国立で育った寺田さんは、「国立本店」とも縁の深い「つくし文具店」をはじめ、国立市内でプラモデルを販売していた店を遊び場にしていたという。戦艦大和や飛行機など、実際に存在する乗り物の模型を好み、既成の部品を組み立てるだけでなく、色合い、質感、燃料である油のシミや匂いといった細部に至るまで、実物の特徴をとらえる表現方法にこだわった。縮尺された世界でのリアリティーの追及や、組み立て説明書のレイアウトやグラフィックデザインに対する興味は、現在の仕事での発想の源になっており、寺田さんは今でも毎晩、模型製作を楽しんでいるという。

 同店の店長を務める建築家の和久さんは「プラモデルというと比較的マニアックなイメージがあることから、寺田さんも長い間ご自分の趣味を公表してこなかったが、今回の展示会で秘密を明かしてくれた。自慢できるほど精巧な作品と、制作過程に関係するものを全部公開しており、寺田さんのユニークな記憶の世界を楽しんでいただけると思う」と話す。「この展示会を訪れてくださる方に、模型作りに興味があるかどうか、実際に作ったことがあるのかを尋ねてみたい。大人から子どもまで多くの方に見ていただけたら」とも。

 営業時間は12時~17時。火曜定休。今月25日まで。

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