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「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」 マルシェや駄菓子総選挙も

候補者に直接インタビューをした動画をユーチューブで公開。写真は乙武洋匡さん

候補者に直接インタビューをした動画をユーチューブで公開。写真は乙武洋匡さん

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 参議院選挙の投開票を7月10日に控え、国分寺市の若者グループが同市の投票率で全国1位を目指す「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」に取り組んでいる。

プロジェクトのチラシ。イベント概要、期日前投票会場の場所やスケジュールを紹介。

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 発起人の鈴木弘樹さんは「選挙をみんなが楽しむようになれば、自分たちと街や政治の関わり方が変わるのでは」と話す。

 プロジェクトではインタビュー動画の配信やイベントを企画。鈴木さんとメンバーが候補者全員に取材依頼し直接インタビューを行い、4~8分程度の動画をユーチューブで順次公開。候補者は「なぜ政治に取り組んでいるのか」「自分自身がどんな性格だと思うか」「人生で一番うれしかったことは」「守りたい日常は」「動画を見ている若い世代に一言」の5つの質問に答えている。

 併せて、「選挙はお祭り!楽しもう!」を合言葉に7月3日、「カフェスロー」(国分寺市東元町2)で「選挙マルシェ」を、7月8日・9日に「国分寺駅北口広場」で期日前投票に合わせた「駅前コーヒー屋台」を開く。マルシェでは「街や未来の願いをフラッグに書いて飾るガーランドを作ったり、インタビューをまとめた新聞を配ったりしながら、選挙について気軽に話せる場をつくりたい」と鈴木さん。「期日前投票が分かりづらい人に向けて、会場のCocobunjiプラザ付近でコーヒー屋台を開き、買い物帰りの人などに興味を持っていただければ」とも。

 7月1日からは、オンラインとオフラインの連動企画で「駄菓子総選挙」を実施。約70個の駄菓子の人気投票と併せて、駄菓子の分類を元にした「10円くじ党」「スナック党」「パチシュワ党」などのグループへの投票も行う。オンライン投票のほか、市内の飲食店や遊び場に設置された投票箱に子どもから大人まで投票できる。鈴木さんは「選挙区と比例区に例えることで、駄菓子を通じて選挙の仕組みが分かったり、身近に感じたりしていただければ」と話す。

 同プロジェクトは、昨年7月の国分寺市長選挙市議選・衆院選に合わせて6月に発足。鈴木さんは、スタッフとして働くクルミドコーヒー(泉町3)の社内イベントをきっかけに政治への関心が高まり、「政治を身近に感じて、投票率が上がり、民主主義を守るには」と考え学びの場を広げた。

 鈴木さんは現在23歳、18歳で選挙権を持った世代。「現在の若い世代の投票率の低さが、コロナ禍での若者の孤独や奨学金問題などが政治に反映されていないことにもつながるのでは」と鈴木さん。「誰かが困った時、自分の力ではどうしようもない時に手を差し伸べてくれるのが政治だと思う。北風と太陽なら太陽でありたい。『選挙はお祭り』が、政治や街とのつながりや暮らしやすさのきっかけになれば」と意気込む。

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