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立川・若葉台小で「ハート・グローバル」 英語と表現の音楽ワークショップ

5年生を対象に開かれた「ハート・グローバルのミュージックアウトリーチ」

5年生を対象に開かれた「ハート・グローバルのミュージックアウトリーチ」

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 立川市の若葉台小学校(立川市若葉町1)で1月31日、「HEART Global(ハート・グローバル)による表現教育の音楽ワークショップが開かれた。主催はNPO法人「じぶん未来クラブ」(千代田区)。

ワークショップが終わると保護者や生徒の前でショーを披露した

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 「HEART Global」は米カリフォルニア州に本拠地を置き、音楽を通して世界中のつながりや次世代を育むことをミッションにワークショップなどの活動を行う教育団体。全国各地で15年間、「ヤングアメリカンズ」の音楽教育プログラムを作り上げてきたメンバーが、コロナ禍の影響による組織改編に伴い新たに設立。学校や地域で音楽出張授業を行う「ミュージック・アウトリーチ」やオンラインによる表現教育プログラムなどを提供している。

 同校では、東京都教育委員会の「子どもを笑顔にするプロジェクト」を活用し、同団体を招致した。同プロジェクトは、コロナ禍で学校生活にさまざまな制約を受けている子どもたちに「見る・聞く・触れる」体験を提供し、笑顔を取り戻してもらえることを目的に開く。

 ワークショップに参加したのは5年生の児童約100人。アメリカ、ヨーロッパ、南アフリカなど8カか国から集まった30人のキャストと同校体育館で一日かけてワークショップを行い、最後は英語の歌やダンスが盛り込まれたショーを保護者に披露した。

 松村利一校長は「4月に赴任してから、子どもたちがこんなに笑って、身体を動かして、満足した顔を見たのは初めて。コロナ禍でこうした機会が減っていたので、観客の保護者も一体となり盛り上がることができた」と振り返る。ワークショップ前日は、同校児童や卒業生の8つの家庭がキャストをホームステイで受け入れた。「さまざまな国の人と交流できたことは、いい財産になったのでは」と松村校長。

 ボランティア団体「ハート・グローバル立川」代表の田澤恭子さんは「子どもたちに挑戦するきっかけを与える素晴らしい体験になった。秋には立川で3日間のワークショップを予定しているので、多くの子どもたちに体験していただければ」と呼びかける。

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