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国分寺で子ども向け職業体験「ぶんザニア」 イベント通貨で買い物も

試飲用コーヒーを渡す「バリスタ」

試飲用コーヒーを渡す「バリスタ」

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 国分寺駅北口商店街周辺で1月31日、子どもを対象とした職業体験イベント「ぶんザニア」が開かれた。

当日受付時間には200人近くの列も

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 地域活性イベント「ぶんじマルシェ」の一環として開く同イベントは今年で2回目。

 当日は3~12歳の子どもを対象に、32の職業体験パビリオンを用意。6時から列ができた昨年の状況を踏まえ、今年は当日受付時間に先行して受け付けできる100人分の枠を設定し、ウェブで事前募集した。ウェブ受付は開始後約1分で定員が埋まったという。

 当日受付開始時間の9時には200人近くの列ができ、計300人の定員がその時点で満員となった。先頭に並んでいた40代男性は「今年初めてイベントについて知り興味を持ったが、先行受付分に入れなかったので6時に来た」と話していた。

 会場では、飲食店員、美容師、消防士、銀行員など幅広い分野の仕事を用意し、各パビリオンでは体験対象年齢を設定。9歳~12歳が手作りドーナツを作る「ドーナツ店」、3歳~12歳が接客・品出し・陳列をする「野菜販売」など人気の仕事はすぐに埋まっていった。

 1回あたり6人定員で5回の受け入れをした野菜販売店では、3歳からの子どもが並び「いらっしゃいませ」「おいしい果物ですよ」と呼び掛ける様子を、保護者や通りすがりの人がほほ笑ましく眺め、買っていく姿が見られた。毎年人気の「バリスタ」は、「スターバックスコーヒー 国分寺店」(国分寺市本町2)前で子どもサイズの店のエプロンをつけた小学生の女の子2人が、試飲のコーヒーを緊張した面持ちで通行人に渡していた。

 子どもたちは体験後、「お仕事証明」を持って「ぶんザニア銀行」に行き、指定通貨「ぶんゾ」と交換。1枚100円の価値を持つぶんゾを使って当日限定の縁日で焼きそばやポップコーン、お菓子を釣り上げるゲームなどを楽しんだ。参加した小学生の女の子は「仕事体験も楽しかったし、自分がもらったお金で遊べるなんてすごい」と話し、保護者からは「本物と同じ制服も用意されていて本格的で親子で楽しめた。次回が楽しみ」などの声が聞かれた。

 ぶんじマルシェ実行委員会の鈴木恒雄さんは「地域のイベントとして定着してきている。今年は再開発予定地が使えたが今後は状況も変わっていくので、どうキャパを広げていくかが課題」と話す。

 当日は駅北口ロータリーの再開発予定地を特設パビリオンとし、イベント参加者以外でも参加できる大型のフワフワ遊具を設置。「多摩信用金庫 国分寺支店」(本町3)では、プロのスタジオセットでの撮影体験など有料で4つのワークショップも開いた。

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