立川経済新聞

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国立市、パートナーシップ証明を性的少数者カップルに交付 「夢のよう」

パートナーシップ証明書と携帯用のカード

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 4月に始まった国立市の「パートナーシップ制度」に申し込んだ市内の性的少数者のカップルが24日、「国立市パートナーシップ届受理証明カード」を受け取った。

パートナーシップ制度についてのパネル展示

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 カップルは市内在勤の村上さん=仮名=とパートナー。同制度を利用し、くにたち男女平等参画ステーション(国立市北1)で証明カードを受け取った。

 2人は「くにたちパートナーシップ制度を在勤者として利用できて幸せ。まさかこのような日が来るとは思わなかった。私たちの他にも申請した方がいたことも、とてもうれしく心強く感じている。一刻も早く『婚姻平等法』が可決成立してほしい」「これからは自分と自分の大切な人を隠さず、胸を張って生きていきたい」と、何度も「夢のよう」と喜んだ。

 国立市は、2019(平成30)年に施行された「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」を改正し、今年4月、セクシュアル・マイノリティーと事実婚のパートナーを対象としたパートナーシップ制度を始めた。

 性別、性的指向、性自認にかかわらず、互いを人生のパートナーであることを表明したカップルからの届出を受け、人生を共にしたいと思うパートナーと安心して暮らせるよう、「パートナーシップ届受理証明書」と、希望者に対しては「パートナーシップ届受理証明カード」を交付する。

 証明書には法律上の権利・義務は生じないが、制度を通して取り組みの趣旨について市民や事業者に理解を促し、制度を必要とする人の課題解消に向けて取り組むもので、全国の自治体で初めて市内の在勤・在学者も対象とした。

 証明カードの交付場所となった施設長の木山直子さんは「交付に立ち会うことができ胸がいっぱい。制度ができたことはうれしいが、ここからがスタート。根付くための努力を当施設でも続けていきたい」と話す。

 同施設では4月19日~5月28日を「くにたちレインボー月間」として、パートナーシップ制度についてのパネル展示「あたりまえを だれでも だれとでも」を、制度の開始に合わせて開催している。5月28日まで。

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