立川経済新聞

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昭島・昭和公園の蒸気機関車「デゴイチ」修復完了 CFで寄付募る

塗装・改修工事が完了した蒸気機関車D51-451号機

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 昭島市立昭和公園(昭島市東町5)に展示されている、「デゴイチ」の愛称で親しまれるD51型蒸気機関車(D51-451号機)の修復工事が完了して1カ月がたった。

修復後の正面からのデゴイチ

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 修復に際して、クラウドファンディングを利用し目標金額800万円の修復工事金額を募ったところ、330人の支援者から目標金額を大幅に超える1,200万円近くの支援金が集まり、修復金額1,600万円の資金の一部に充てた。

 1940(昭和15)年に製造されてから約80年、引退後国鉄から貸与され、1971(昭和46)年から同園に展示されて約50年が経過していたデゴイチ。長年風雨にさらされ経年劣化も進んでいたため、何度か塗装改修等を行っていたが、塗装の浮きやさびも目立ち、穴が開いている箇所も見られた。以前は運転席などにも入ることができたが、安全性の観点から柵で立ち入りを制限している状態だった。

 「もう一度D51を甦らせたい」という思いでクラウドファンディング(CF)のプロジェクトを企画し、「もっと身近に見て触れて学べる場」にできることを目指した。

 昨年12月22日に改修工事を開始。本体やレールの既存の塗膜をはがすケレン作業から、さび止め塗装を2度行ってから新たに塗装し、運転席周りの補修、本体の板金などの改修を行い、デゴイチを蘇らせた。機関車の横に設置する支援プレートに支援者の名前を掲載するほか、10万円以上の寄付者には一塗りできる権利が与えられた。現在、新型コロナウイルス感染防止のため開放していないが、今後、日中は自由に見学できるように柵を開放して公開展示する予定。

 同市都市整備部管理課公園管理係の担当者は「市民の皆さんには半世紀にわたって親しまれてきたD51が、クラウドファンディングに参加した多くの方々の善意で蘇った。コロナの感染状況が改善された際には、復活したD51を、ぜひご覧いただきたい」と呼び掛ける。

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