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東京学芸大学付属図書館にベーカリーカフェ 地域住民との交流を目的に

店内の様子

店内の様子

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 東京学芸大学付属図書館に6月6日、地域連携を目的としたベーカリーカフェ「note cafe」(小金井市貫井北町4、TEL 042-329-7312)がオープンした。

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 地域に密着した創業支援や地域活性に取り組むタウンキッチン(梶野町1)が大学と地域住民の交流を目的とし、地域連携を推進する東京学芸大学と協働し企画・運営を行う同カフェ。耐震改修工事に伴って今年5月にリニューアルした付属図書館に併設し、店舗面積は約115平方メートル。大学と地域の垣根を越え、「多様な人と情報が行き交う創造的な学びと気付きの場」として、地域住民も利用できる。大学の教育研究成果発信やワークショップの開催などを通じ、地方創生につなげることも構想する。

 タウンキッチン広報の國廣さんは「カフェのオープンに向けて、これまでたくさんの教職員や学生、地域の住民とディスカッションを重ねてきた。心に留める、気付くなどの意味がある『note』をキーワードとし、未来の地域社会に生きるアイデアや知恵がつづられる、新しいカフェの形を作ろうと準備を進めてきた。『note cafe』は、学生や教職員と地域の人が相互に交流することを目指している。これからの大学と地域との新しい関係をどう育んでいくのか、カフェを訪れる皆さんと一緒に考えていければ」と話す。

 オーブンで焼いた自家製パンなど地元食材や商品を使った地産地消のオリジナルメニューを提供する。多摩地区の酪農家から集めた「東京牛乳」(協同乳業)や「高野養鶏場」(府中市)の遺伝子組み換えのない餌とマイナスイオン水で育てられた鶏の生みたて卵を使った「自家製カスタードクリームパン」(税別180円)など。地元店から仕入れた豆を使ったブレンドコーヒー(同270円)も。

 店内の壁一面に書き込みやマグネットでの掲示が可能な縦190センチメートル、横400センチメートルのホワイトボード「note map」を設置し、近隣大学や店などの地域情報を発信する。現在、おすすめのスポットなどを書き込んでオリジナルマップを作るワークショップを開催している。近隣の美術館や大学などのパンフレットをそろえたインフォメーションスペースや、自由に書き込める『おさそいノート』『はっけんノート』も。平日夜と定休日には公開講座やトークイベントも予定し、企画メンバーを学内外問わず広く募集する予定。

 東京学芸大学広報企画課長の小玉さんは「東京学芸大学は『学芸の森』と呼ばれるほど緑豊かで開放的な環境が魅力。note cafeはそんな大学の正門近く、特に開放感ある場所に位置する。ガラス張りの店内には光が注ぎ、まるで公園にいるかのようなひとときを過ごせる。キャンパス内では地域の方に参加いただける催しがたくさん行われている。地域の新しいスポットとしてぜひ利用いただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~18時30分。日曜・祝日定休(構内への立ち入りが制限される日も休み)。

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