翻訳家・鴻巣友季子さん、出版記念で角田光代さんとトークイベント

表紙写真はマガジンハウス提供

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 オリオン書房ノルテ店(立川市曙町2、TEL 042-522-1231)で7月6日、翻訳家・鴻巣友季子さんのエッセー集「孕む(はらむ)ことば」の出版を記念し、直木賞作家・角田光代さんとのトークイベントが開催される。

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 鴻巣さんは企業の実務翻訳、女性誌やカルチャー誌の通訳兼ライターなどを経て、学生時代からの目標だった文学作品の翻訳家になった。これまでに手がけた翻訳書は50冊以上あり、中でも2003年に新潮文庫から刊行されたエミリー・ブロンテ「嵐が丘」の斬新な翻訳が話題となった。今回出版されたエッセー集「孕むことば」は、マガジンハウスのフリーペーパー「ウフ。」に連載していた同名のエッセーをまとめたもの。40歳になってからの妊娠出産・育児という自身の経験談を織り交ぜながら、翻訳という「ことばを孕む」仕事についてつづっている。

 一方、角田さんは「対岸の彼女」で第132回直木賞を受賞し、小説やエッセーが20~30代の女性ファンを中心に強く支持されている作家。女性の微妙で複雑な心理をきめ細やかに描写する作風で知られ、現代の家族のあり方や女性同士の関係性を題材にした作品も多い。鴻巣さんは連載の中で、母子関係を描いた角田さんの「八日目の蝉」と「ドラママチ」についての書評を書いており、記事を読んで感銘を受けた同店の白川さんが「ぜひ立川でお二人の対談を実現させたい」と希望したのが今回のイベント開催のきっかけという。マガジンハウスの協力を得て実現の運びとなった。

 イベントは2時間程度を予定しており、鴻巣さんのエッセー中に描かれているエピソードや、角田さんの作品設定に多くみられる母子関係についてなど、「トークの内容は文学の話だけではなく、育児など日常的なことや、女性ならではの話題も多く出るのでは」と白川さん。「おふたりのファンの方はもちろんの、幼いお子さんがいる方や育児経験のある方などにもぜひ来ていただきたい」とも。トークイベント終了後はサイン会も予定。

 開催は15時から。入場料500円。店頭・電話・メールで事前の申し込みが必要。

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