立川で「創作ミュージカル」上演-母親に対する少年の心の葛藤描く

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 女性総合センターアイム(立川市曙町2)で3月20日、創作ミュージカル「名もない月」が上演される。

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 主催は、人権の啓発を進めるために立川市の行政講座プロジェクトが2年前に立ち上げた人権学習事業実行委員会。「平和や人権の問題について解決策を探ることを目的に、さまざまな展示会や講座・講演会、映画会、コンサートなどを行ってきたが、本年度はミュージカルを創作することになった」と話すのは、同ミュージカルを演出し自らも同作に出演する幸学習館の坂下さん。

 今回上演される「名もない月」は、ある少年の、遊女である少年の本当の母に対する葛藤を描いた作品。作・作曲は、パリ国立音楽院エクリチュール科に学んだ経験を持つおかもとえいじさんが手がけた。舞台美術は市内在住の銅版作家である赤川政由さんが製作し、劇団四季に所属経験を持つ劇団員も2人出演する。

「『見たいものだけを見ようとする』『見たくないものを見ようとしない』という心の傾向が、人と人、国と国の関係に多種多様な問題を発生させているのではないかという視点の下で、このミュージカルを創り上げた」と坂下さん。「既存のミュージカル作品は、学習や努力によって何かを達成するという、いわば『成長の物語』が多かったが、あるがままの世界も人間もそれまでの見方とは違った見方が生まれることで、全ての人々が手を取り合えるようになる、という『気づきの物語』を提供したいと考えた」

 開演は14時30分。入場無料。定員196人(申し込み順)。申し込みは生涯学習推進センター(TEL 042-528-6872)で受け付ける。

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