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多摩で活動する女性写真家、国分寺のアパレルショップで「二人展」

藤山さん(左)と岩本さん(右)の展示作品

藤山さん(左)と岩本さん(右)の展示作品

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 国立駅北口にあるアパレルショップ・アトリエ「Gallery & Store Yellow Unicorn」(国分寺市光町1)で2月23日より、岩本美和子さんと藤山綾子さんの「写真二人展」が開かれる。

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 岩本さん、藤山さんは共に多摩地域で2児の育児をしながら幅広く活動する写真家。岩本さんは、「セレオ国分寺」(南町3)などの商品撮影、「若葉ケヤキモール」(立川市若葉1)店舗撮影などの傍ら、自らのイメージを写真作家として制作。国立・国分寺・立川タウン情報誌「クラスク」のデザインやウェブデザインも手掛ける。藤山さんは、多摩モノレール広告写真、CDジャケット写真、PV映像作品を手掛けるほか、フリーライターとしても活躍。日本の伝統工芸技術と世界のアイデアをつなげる「Yorozu Project」メンバーとしても活動する。

 藤山さんは「以前から仕事でご一緒していた岩本さんから誘いを受け、『Yellow Unicorn』の心地の良い空間、オーナーの市川さんのセンスや人柄にも引かれ共同開催を決めた」と話す。

 女性の身体を被写体とした岩本さん。同展のタイトルは「Untitled mole」。岩本さんは「被写体そのものは『意味』を持たず、切り取り方で別のものになり、見る人によって変化する。被写体として捉えたものがミニマルな『形』に変化する様、その境界線に興味を抱く。余計なものをそぎ落とした時、そのものの本当の姿が浮かび上がる」と、テーマ「人物・形・ミニマル」への思いを語る。

 藤山さんは「朔(新月)・夜明け・和紙」をテーマに、タイトルは「朔」(さく)とした。「夜から朝に明けるまでの時間独特の静かな迫力を撮り続けたい。多摩川の夜明けの川霧を撮った墨絵のような写真など多摩ならではの美しい風景を紹介するとともに、日本の伝統工芸品である和紙に美しい日本の夜明けを写したいと考え、強靭(きょうじん)でしなやかな阿波のコウゾ和紙を用いて展示する」と話す。

 「作風やテーマは個々のものだが、一つの空間で2人の作品が持つキャラクターが合わさったとき、それを見る観客の目が合わさったときの化学反応が楽しみ。今回の展示会は写真作家としての出発点。日頃お世話になっている皆さまに作品を見ていただくことと、制作するうえで光を与えてくれた方々に感謝の気持ちをお伝えしたい」と岩本さん。

 藤山さんは「普段お世話になっている国立で展示の機会を得てうれしく、作品を通じて人の輪がつながればさらにうれしい」と話す。

 開催時間は11時~19時(日曜は12時~、初日は17時~、最終日は17時まで)。月曜定休。オープニング・レセプションは23日17時~19時を予定。3月9日まで。

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