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国立でアートビエンナーレ閉幕フォーラム 「彫刻と地域アート」テーマに

大賞の中島真理子さんの「重くて、脆くて、とても厄介なもの」

大賞の中島真理子さんの「重くて、脆くて、とても厄介なもの」

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 くにたち市民芸術小ホール(国立市富士見台2)で8月29日、「くにたちアートビエンナーレ2015 クロージング・フォーラム」が開催される。

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 「アートによる都市空間の誕生」を目指し、全国公募の第1回野外彫刻展を柱として3月に始まった同イベントが8月30日に閉幕するのを前に、受賞作家をはじめ、第一線で活動する彫刻家、評論家らによる「彫刻と地域アート」をテーマにしたクロストークを行う同フォーラム。

 第1部では、彫刻家で武蔵野美術大学教授の袴田京太朗さん、第1回野外彫刻展大賞受賞者の中島真理子さん、準大賞の岡村光哲さん、優秀賞の土田義昌さん、長野真紀子さんが「彫刻を語る」をテーマに、自身の作品や制作活動について話す。

 第2部では、「地域とアートの関係」をテーマに、批評「前衛のゾンビたち-地域アートの諸問題」が話題となった藤田直哉さんが地域アートを巡る問題提起を行い、各地で開催されるアートイベントにアーティストはどのように関わって行くのか、地域はアートに何を期待しているのかについて、袴田さんと、現代美術家の北澤潤さんと共に語り合う。

 北澤さんは、行政機関、企業、地域団体などと協働しながら、人々の生活に寄りそうアートプロジェクトを日本各地で企画するほか、同ビエンナーレの地域交流事業「アフターファイブガバメント」も企画・監修している。

 1部と2部を通じて登壇する袴田さんは、日本の地域アートの先駆けという新潟県の里山で3年に一度開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」への参加や、立川駅北口のパブリックアートの野外彫刻群「ファーレ立川」に作品を設置した経験を持つ。

「クロージング・フォーラムでは、野外彫刻という20世紀的な彫刻と社会の関わりを批判的に継承し、これからの彫刻と社会との関わりについて話したい。未来の彫刻への問題提起になれば」と話す。

 同ビエンナーレ事務局で主査の藤井周さんは「2017年開催の次回ビエンナーレのために、市民の皆さまと検証する第一歩の場としたい」と参加を呼び掛けている。

 第1部は14時開演、第2部は15時20分開演。入場無料。ホームページのメールフォームか電話(TEL 042‐574-1512)で申し込む。席に余裕がある場合は当日参加も受け付ける。

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