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さよならヤギさん 立川駅北側「みどり地区」除草、最後の「勤務」終え

全員で記念撮影

全員で記念撮影

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 立川駅北側の「立飛ホールディングスみどり地区」(立川市緑町3)で除草作業に励んでいたヤギたちが7月2日、同地での全ての「勤務」を終えた。

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 立飛ホールディングス(栄町6)が、同社の所有する「みどり地区」の除草作業をヤギに依頼するのは今年で4年目。同地での街区開発「(仮称)立飛みどり地区プロジェクト」の着工により、最後の「勤務」となった今年は、「那須りんどう湖レイクビュー 那須高原牧場パーク」(栃木県那須町)と、タレントの清水国明さんが経営する「自然暮らし体験村 森と湖の楽園」(山梨県富士河口湖町)から計10頭が同社総務部に「出向」。4月2日から7月2日までの3カ月間、サンサンロード沿いの約2500平方メートルの区画に限定し、除草作業に当たった。

 「勤務」最終日となる7月2日には、14時過ぎから同敷地で送別会が開かれた。当日は、厳しい暑さとなったにもかかわらず、沿道には入場を待つ長い列ができた。「ヤギたちのかわいい姿に癒やされていた。さみしくなる」と立川市内で仕事をしているという女性。開場30分前から来ていたという昭島の女性は「通院の途中、いつも姿を見ていた。列に並んでいる時から泣きそうだった」と目を潤ませた。

 送別会では、ヤギの「お迎え」役として、2015年に同地で約1カ月「コンシェルジュ」を務めていたヒツジの「サトル」が登場し人気を集めたほか、ソプラノ歌手の森美佳さんから送別の歌のプレゼントも。触れ合いの時間には、同社が用意したニンジンをヤギにあげたり、写真を撮ったり、子どもから大人まで350人余りがヤギとの別れを惜しんだ。

 同社の村山正道社長からは、「お疲れさま」のねぎらいの言葉と共に職を解く辞令が交付され、餞別(せんべつ)としてカゴに大盛りのニンジンが贈られた。全員での記念撮影後、10頭のヤギは来場者が作った列の間を通って退場。同地での全ての「勤務」を終えた。

 ヤギたちをのせた車は15時30分過ぎ、仲間の待つ同パークへ出発。村山社長やこれまで苦楽を共にした同社社員らが拍手や「ありがとう」の言葉と共に送りだした。同敷地沿道からも多くの人がヤギたちの姿を見送った。

 同社地域貢献推進室の担当者は「ヤギたちが来てからの4年間は本当にあっという間だった。多くの思い出があるが、中でも昨年生まれた『わたげ』の存在は大きく、たくさんの笑顔と癒やしを私たちに与えてくれた」と振り返る。「暑い中、たくさんの方にお越しいただき、社員一同うれしく思っている。ヤギたちに負けないように、私たちも日々頑張っていきたい。4年間本当にありがとうございました」とも。

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