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武蔵村山で唯一の酪農家「モトキ牧場」、丑年にジェラート初売り

武蔵村山市で唯一の牧場「モトキ牧場」の牛

武蔵村山市で唯一の牧場「モトキ牧場」の牛

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 武蔵村山にある自家牧場の牛乳を使っているアイス工房ヴェルデ(武蔵村山市三ツ藤1)が1月8日、初売りを始める。

アイス工房ヴェルデのジェラート

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 同店は武蔵村山市で唯一の酪農家で、自家牧場「モトキ牧場」では現在、搾乳牛(母牛)9頭、育成牛(子牛)2頭を所有。同牧場の牛から採れた毎日搾りたての牛乳からできるジェラートを提供している。

 本木祐一店長は「この牛が出してくれる生乳がジェラートのベースになるので、毎日牛が元気でいてくれることが何よりも大切。牧場の一日は早く、まずは朝5時ごろに餌を与えて、その日の体調を観察。搾乳は毎日1日2回、朝6時ごろと夕方6時ごろに行うので、正月も搾乳を行った」と話す。

 本木さんの両親の代は、生乳を搾った後は牛乳工場に出荷していただけだったが、元木さんが牧場を継いだときに酪農からアイスの製造・販売までの事業を考案。1998(平成10)年10月、所有するブルーベリー畑に隣接した場所にアイス工房をオープンし、今年で23年目を迎える。

 「牧場を継いだとき、牧場には15頭の牛のほかに、約100本のブルーベリーがあった。『今までと同じやり方では酪農家を続けられない、何かいい方法はないか』とあちこちで話を聞くうち、自家牧場の生乳とブルーベリーを使ったジェラートの製造にたどり着いた。今までは牛乳工場に出荷して終わりだったが、自分で商品を生み出して販売までできるところに大きな魅力と手応えを感じた」と本木さん。

 メニューは、自家牧場の牛乳を使っていることと、農家の店と感じてもらえるように、東京産(特に多摩地域)の素材使ったメニューを中心に本木さんが考案。

 1月は、ミルク(武蔵村山の自家牧場産)、さやま茶(東大和市産)、イチゴ、リンゴ、ミカン、ユズ(武蔵村山市産)、ミルクティーの紅茶(檜原村産)が多摩地域の素材を使ったメニューとなる。その他、チョコチップ・ベルギーチョコ・紫芋・カボチャ・レアチーズの定番メニューも用意。価格は、シングルコーン・カップ=280円、ダブルコーン・カップ=350円。

 「当店のジェラートは自家牧場の搾りたての牛乳と東京都産、特に多摩地域の素材を中心に毎日一つ一つ丁寧に作っていて、東京の農家の味が楽しめる。ぜひ丑(うし)年を機に食べに来ていただければ」と呼び掛ける。

 1月の営業時間は金曜・土曜・日曜・祝日の11時~17時。新型コロナ感染症防止対策として、1月にはテラス席に屋根を付け、雨天時でも食べられるようにし、寒さ対策に野外用ストーブを設置する予定。

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