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立川の地域福祉アンテナショップで子どもたちの居場所作り 昼食の提供も

ボランティアスタッフによる学習支援を受ける子どもたち

ボランティアスタッフによる学習支援を受ける子どもたち

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 立川の地域福祉アンテナショップ「にこにこサロン」(立川市一番町4)で8月から、大学生と地域のボランティアが、子どもたちの居場所作り・学習支援・食の提供に取り組んでいる。

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  同ショップは市営住宅の立川市一番町北住宅内の一角にあり、子育て広場の跡地。子育て広場が2020年2月に閉所され、現在は住民同士で「交流」「活動」「相談」「地域福祉の情報拠点」「安心できる居場所」を作り出す地域の拠点として運営されている。

 今年8月、日本社会事業大学の学生とボランティアの地域住民で「たこやきぱらだいす」という団体を創立。立川市社会福祉協議会の「新型コロナウイルス対策地域支援寄付金助成」を受け、長期休暇中に見守りが必要な子どもや不登校の子どもへの食や学習の機会の保障することを目的として活動する。

 併せて、緊急事態宣言でさらに見えなくなりがちな家庭や子どもの見守り、体験経験の格差を少しでも埋めるための体験活動の保障、家庭での食事が不安定な子どものたちの食事の保障、学習の機会が失われている子どもたち(ヤングケアラー)の学習の機会の保障なども活動の目的としている。

 開催日には、元教員と現役大学生による個別学習支援、近隣の公園での昔遊びやボードゲームなどでの遊びの提供を行うほか、昼食も提供している。食の提供では、地域のボランティアが市内の飲食店を訪ね、パン店「パンパティー」「リオン・ドール」「メゾンカイザー」、中華料理店「北京」、おにぎり店「大黒屋」などが協力する。

同団体代表で同大学3年の小向喬子さんは「家でひとりで過ごしているお友達。残りわずかな夏休みを楽しく一緒に過ごしませんか? 『たこやきぱらだいす』が待っています」と参加を呼び掛ける。
「子どもが好きな人のボランティアも募集中。地域から子どもの育ちを支えていくこと、見守り的な視点を持つことができれば」とも。

 開催日は8月の月曜・金曜の週2回。13時~18時。9月からは金曜15時~18時を予定。対象は幼児から高校生まで。申し込み不要。
問合せ先:tacoyakiparadaisu@gmail.com

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