無印良品や書籍のデザインなどを手がけるサダヒロカズノリさんは、9月8日にたまご広場(国立市富士見台)で公開作品制作を実施し、同30日まで作品の展示を行った。
今回の公開作品制作は、知的障がい者援護施設「わかばの家」(国立市谷保)との共同制作によるもの。国分寺市在住のサダヒロさんは同施設で美術講師として絵を教えている。「いつも1枚の大きな紙にみんなで自由なテーマで絵を描いてもらっているが、その絵がとても素晴らしい。そのような作品を屋外でいろいろな人の見る場所で制作してみたいと思い、今回の共同制作を実施した。今回は延べ13人の方が参加している」(サダヒロさん)。
サダヒロさん自身では、桃源郷をテーマに制作。「出身は山口県だが、その里山で暮らした幼少期の原風景を絵に描いた」(同)。
今回は、会場が団地に近いこともあり、公開作品が多くの市民の目に触れた。「特に年配の方には評判がよく、制作中も声をかけていただき、とても励みになった」(サダヒロさん)。
サダヒロさんは、来年香港で開催される日本人作家を紹介する展覧会への参加を予定している。さらに「知的障がい者の人が制作する作品を商品化する準備を進めている」(同)とも。