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「王将戦立川立飛局」羽生善治九段が藤井聡太王将に勝利 立川産ウドや卵の提供も

「第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局立川立飛局」を勝利した羽生善治九段(左)写真は2月8日の前夜祭で

「第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局立川立飛局」を勝利した羽生善治九段(左)写真は2月8日の前夜祭で

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 ソラノホテル(立川市緑町3)で2月9日・10日、「第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第4局立川立飛局」が開かれた。藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦し、10日16時3分、107手で羽生九段が勝利した。

2日目は、立会の森内俊之九段による、封じ手の開封から始まった

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 藤井王将にとって王将戦初の防衛、羽生九段は通算100期を懸けた歴史的な勝負として注目が集まる同シリーズ。本局で、羽生九段が勝利しシリーズ成績を2勝2敗のタイに戻した。藤井王将が7番勝負のタイトル戦で2勝2敗のタイスコアに並ばれたのは初めて。

 先手は、羽生九段。ウサギが好きで前夜祭はウサギ柄のネクタイ、着物の羽織ひもにはウサギがあしらわれた装いで挑んだ。「序盤は過去の対局の流れをなぞって指していたが、後半から未知の世界、どういうことになるか分からないと思って指していた」と振り返る。終盤、藤井王将が大長考の末、18時の封じ手時刻を迎え翌日の一手を封じ2日目を迎えた。

 2日目は、立会の森内俊之九段による、封じ手の開封から対局開始。羽生九段の攻めが続き、107手で羽生九段が勝利した。藤井王将は「封じ手を長考したところで間違えてしまった。本局については早い段階でバランスを崩してしまったのが残念。次局以降内容良くしていけるように頑張りたい」と話す。対する羽生九段は「負けてしまうと角番(かどばん)になってしまうので良かった。調整していい勝負が指せるように頑張る」と意気込む。

 対局したソラノホテルでは、藤井王将には「天然ブリのゴマしょうゆ漬けと東京狭山茶のだし茶漬け 伊藤養鶏場のウコッケイ卵のだし巻き」「自家製あんこと京都一保堂の抹茶を使ったバスクチーズケーキ 立川産軟白うどのチップを添えて」、羽生九段には「国産牛のタンとほほ肉を柔らかく煮込んだハヤシライス」「東京狭山茶葉の紅茶を使ったクレーム・キャラメル 国営昭和記念公園の蜂蜜と夏ミカンのソースをかけて」などを提供した。

 ここまで先手番が勝利し、シーソーゲームが続く同シリーズ。5局は先手番藤井王将、25日から「国民宿舎 さんべ荘」(島根県大田市)で開かれる。

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