ソラノホテル(立川市緑町3)が2月13日、王将戦の対局会場となったことを記念して、「『第72期 ALSOK杯 王将戦 第4局 立川立飛対局』特別おやつメニュー」の提供を期間限定で始めた。
スポーツニッポン新聞社が紙面掲載用に勝利した羽生九段を撮ったフォトブースを設置
この場合の「おやつ」は、将棋の長い対局中に棋士が取る間食のこと。ホテル2階「ダイチノレストラン」で、今月10日・11日に同ホテルで行われた対局で提供した「おやつ」の盛り合わせ「王将戦『おやつ』3種盛り」を提供する。
内容は、藤井聡太王将が食べた「立川産よつぼし苺(いちご)と丹波大納言小豆の苺大福餅 桜の香るシャンティ 苺のソース」、羽生善治九段が食べた「東京狭山茶葉の紅茶を使ったクレーム・キャラメル 国営昭和記念公園のハチミツと夏ミカンのソースを掛けて」、2人が食べた「立川産 金胡麻(ごま)とおからを使用した紅玉のタルトタタン 伊藤養鶏場“たまごころ”のソース」の3種。喫茶タイムは東京紅茶、フェアトレードコーヒーなどのドリンクとのセット(4,400円)で、ディナータイムはコース料理のデザートを差額(2,200円)で提供する。
料理長の福原義昭さんは「王将戦では、立川・多摩地域の食材を使いながら、シンプルで勝負に集中できるような料理を、気持ちを込めて作った」と振り返る。「藤井王将は昨年の食事から好みを想定したり、今年の王将戦で両棋士が食べてきたものを見ながら考えたりした」とも。
対局中は、勝負めし7種、おやつ6種のメニューを用意。両棋士が前日に午前のおやつ・昼食を選び、昼食時に午後のおやつを選んで注文したという。2日間にわたり、立川ウドを使ったスイーツ、伊藤養鶏場の卵を使っただし巻き卵、立川産ブランドポーク「柔豚(やわらとん)」を使ったカツ丼、昭和記念公園の花の蜜で育った蜂蜜を使ったスイーツなどを提供した。
福原さんは、「吉兆 嵐山本店」「吉兆 洞爺湖店」「HANA吉兆」(京都市)などを経て5年前に立川へ。「使っている地元食材のほとんどの農家を巡って選んできた。毎日新鮮な野菜が提供できるのも地元ならでは」と福原さん。「2年連続藤井王将が召し上がったイチゴ大福や、立川産の金ごまが香ばしく香るタルトタタンなど、今しかないものなので、ぜひお越しいただければ」と来店を呼びかける。
併せて、ホテル入り口にはスポーツニッポン新聞社が紙面掲載用に勝利した羽生九段を撮ったフォトブースを設置。立川のバルーン専門店「風船工房」が手がけたもので、ハートと王将があしらわれた風船のブーケを持って撮影できる。
営業時間は、喫茶タイム=14時30分~16時、ディナータイム=17時~22時(15日はディナータイム休業)。2月19日まで。