「韓国食堂ヌルンジ」（立川市柴崎町）が10月11日、立川駅南口の「GEMS（ジェムズ）立川」2階にオープンした。

看板メニューの「チャドルクジョルパン」

　韓国伝統料理を現代風に提供する同店。テラス席からピンクのカエルがのぞく店内は、個室3室を含む全74席を用意。大型モニターでは韓国アイドルの映像を流すほか、荷物が収納できるドラム缶型の椅子を並べる。店主の後藤信人さんは「韓国の繁盛店を現地の友人と食べ歩き、江南（カンナム）やカロスキルなどで人気がある今風の韓国食堂をイメージした」と話す。

　立川を中心に中央線沿線で「焼鳥かもしや」「charcoal grill & bar 我楽多家」「UDON酒場　三三六號（さんさんろくごう）」などを展開する後藤さん。「韓国が大好きで、18年前から何度も訪れて韓国料理の奥深さに魅せられた。タレやだし、発酵の文化など和食に通じるものがある。いつか韓国料理をやりたいと思っていたところ偶然にも、GEMS立川プロデューサーの保村良豪さんから2階で韓国料理店をやらないかと提案があった」と振り返る。「立川南口のランドマークとなるこのビルから、立川を盛り上げたい」とも。

　店名の由来は、看板メニューの「チャドルクジョルパン」（2人前＝4,360円～）の締めに提供する、焼き飯の「おこげ」から。具材をクレープ巻いて食べる宮廷料理「クジョルパン」と牛のトモバラ肉の焼き肉「チャドルバキ」をアレンジした料理を、スタッフが卓上の鉄板で調理して提供する。「現地で予約がなかなか取れない店で出合った料理。人気者を組み合わせて演出するコンセプトに感激した」と後藤さん。「ヤムニョムソースやキムチも自作し、1人前から注文できるサムギョプサルや食べ放題のパンチャン（総菜盛り合わせ）もお薦め」とも。

　メニューは、「黒豚サムギョプサル」（1,680円）、「豚キムチヂミ」（820円）、「黒豚キムチマンドゥ」（550円）、「ロゼトッポギ」（550円）、「スンドゥプチゲ」（780円）、「チーズキンバ」（880円）、「10品目野菜ビビンバ」（780円）、「ホットク　ハチミツ黒砂糖 バニラ添え」（550円）など。

　「家族からカップルまで気軽に立ち寄れる韓国食堂。身近な韓国を感じられて何回来ても楽しめる店になるように、切磋琢磨（せっさたくま）するので、訪れていただければ」と呼びかける。

　営業時間は、11時30分～15時・16時30分～23時30分（土曜・日曜・祝日は11時30分～23時30分）。