立川拘置所(立川市泉町)は10月2日、「たちかわあすなろフェスタ」と題して矯正展を開催する。
同所は昨年4月に開所。矯正展を開催するのは今回が初めて。「昨年できたばかりなので、当所の運営や矯正処遇の現状について知っていただきたいと考え開催に至った。地域との共生をテーマに、地域ぐるみのイベントを企画した」と話すのは同所総務部長の佐藤さん。「あすなろフェスタという名称は、『明日はヒノキになろう』というあすなろの木の名前の由来のように、将来に向かって立ち直っていくことを願いつつ、そのために不可欠な社会の理解を少しでも構築できればという思いを込めたもの」という。
当日は同所の見学会を無料で実施。被収容者が食べるレシピと同じ食事を体験できる企画も用意(限定400食、500円)。「拘置所の中を見る機会や被収容者の食事を体験できる機会はあまりないので、当所を知っていただく機会にしたい」と話す。
併せて、隣接する立川市役所北側広場でも刑務所作業製品展示・販売するほか、矯正広報コーナーでは刑務官の制服を着用できる「ちびっこ刑務官撮影会」や、実際に同所で行われる「性格検査」などを実施。イベントステージでは地元小中学校の演奏や和太鼓演奏、一日所長を務める「桜組」によるミニコンサート、フードコーナーなど、さまざまな企画を用意する。
「初回ということで楽しんでいただける企画を多数用意した。ぜひ多くの方にご来場いただき、来年以降の開催につなげていきたい」とも。
開催時間は9時~16時。入場無料。先着100人には粗品を進呈する。