東京都酒造組合(立川市錦町1)は6月22日、一般消費者を対象にした利き酒会「呑み切り」を開催する。
呑み切りとは、この冬製造され貯蔵中の清酒の酒質と熟成の進み具合を評価する行事のこと。東京では、例年6月中ごろ国税局の鑑定官に評価を依頼しているが、特別に一般消費者が参加できる機会を設けたという。「一般の方向けの呑み切りは今年で7回目。毎回抽選になるほど応募が多く、一昨年より2部制にしてより多くのお客さまに楽しんでいただく機会を増やしている」と同組合担当の玉木さん。
当日は、同組合に属する7社の清酒を味わうとともに、その酒を醸した杜氏や製造担当者との交流を深める機会も用意する。併せて、先月開催された全国新酒鑑評会で入賞した石川酒造の「多満自慢」、野崎酒造「喜正」、中村酒造場「千代鶴」、田村酒造場「嘉泉」、小澤酒造「澤乃井」、豊島屋酒造「金婚」も用意。
「全国新酒鑑評会には全国から900点近い出品があったが、都道府県単位で出品した蔵全てが入賞した。東京地酒を日頃からよく飲んでいただいている方にも、まだ飲んだことがないという方にも、東京地酒の実力を堪能していただきたい」と玉木さん。
「震災や節電の影響で派手なイベントなどが自粛続きだが、皆さまにお集まりいただきなごやかでリラックスしたひとときを楽しんでいただければ」とも。
開催時間は、1部=16時~17時30分、2部=18時~19時30分。募集人数は各100人ずつ(抽選)。参加費1,100円(東京地酒300ミリリットル1本のお土産付き)。参加費のうち100円は日本酒造組合中央会を通じて、被災蔵元への義援金に充てられる。申し込みはメールもしくはファクスで受け付ける。詳細はホームページで確認できる。申し込み締め切りは今月10日。抽選の結果は14日以降に連絡される。