株式会社講談社(本社:東京都文京区)が発行する小説誌「小説現代」7月号(6月21日?金?発売号)の表紙を飾るのは、7月の放送開始が目前に迫るドラマ「ブラックペアン シーズン2」の主演を努める二宮和也さん。巻頭グラビアを含め合計10ページにわたるロングインタビューでは新たな役を演じる意気込みや作品を通して得た気付き、再集結したキャスト・スタッフ陣への思いを熱く語っていただきました。
2018年に放送された「ブラックペアン」で“外科室の悪魔”の異名を持つ天才外科医・渡海征司郎を好演し、ダークなキャラクターと華麗な手さばきで視聴者を魅了した二宮さんですが、シーズン2で演じるのは患者に一世一代のギャンブルを仕掛ける世界的天才外科医・天城雪彦。続編で別人を演じる試みに二宮さんはどう挑んだのか。原作者・海堂尊さんの最新作「プラチナハーケン1980」集中連載も今号ついに完結!
さらに今号では、いま圧倒的な勢いで活躍の場を広げる作家・宮田愛萌さんの青春短歌小説「きらきら光る」「ことばたち」を豪華二本立てで掲載。三十一文字に青春を捧げ、短歌甲子園を目指す高校生たちの瑞々しい日々を繊細に描きます。
全編公開は一色さゆりさんの最新作「音のない理髪店」。「私の祖父は“日本で最初のろう理容師”です」。スランプ中の作家・五森つばめは、祖父の物語を書くため取材を始めることに。音のない世界で、メッセージがつながっていく……。
読み切りでは期待の若手作家・石井仁蔵さんが短編小説「さらば愛しき皇帝陛下」で本誌初登場。文庫完全版と新作単行本のWスタートで盛り上がる大人気シリーズ「心霊探偵八雲」著者インタビュー&“5分でわかる”シリーズ解説など、バラエティ豊かな読み物記事もお届け。今月も見逃せない1冊、ご購入はどうかお早めに。
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「小説現代」7月号 主な内容
<放送直前>
海堂 尊『ブラックペアン シーズン2』放送直前記念
二宮和也 ロングインタビュー
海堂 尊「プラチナハーケン1980」完結 第3部
一九八五年、東城大学病院総合外科学教室には独立を目論む勢力がおり、不穏な空気が流れていた。父の死の前日に佐伯教授が父を訪ねていたことを知った渡海は不審を抱き、教室内での昇進を断って我が道を行く。
<全編公開>
一色さゆり 「音のない理髪店」
「私の祖父は“日本で最初のろう理容師”です」。3年前に作家デビューした五森つばめは第2作を書けないでいた。そんなとき編集者の駒形に背中を押され、つばめは祖父の物語を書く
ための取材を始めることにした。音のない世界で、メッセージがつながっていく……。
一色さゆり インタビュー 吉田大助
書評 中江有里
<シリーズ>
新章開幕! 神永 学 『新 心霊探偵八雲 赤眼の呪縛』
文庫完全版と新シリーズでのW始動を記念して、「八雲」のこれまでを振り返る特別記事をお届け!
神永 学 インタビュー
5分でわかる! 「八雲」シリーズ
砂原浩太朗 「柳しぐれ」
神山藩の繁華街・柳町を拠点にする盗賊の喜三次は、大店に盗みに入るも下手を打ってしまう。ほうほうの体で逃げ帰るさなかに、急に長屋から出てきた女とぶつかり……。
宮田愛萌 小説 一挙二話掲載!
「きらきら光る」
成績優秀で真面目な一年生の藤田いづみ。文芸部に所属するも、短歌作りに苦戦する日々。毎日一首、彼女は今日も短歌を詠む。
「ことばたち」
短歌に人一倍慣れ親しみ、練習に励む一年生の楢崎佑太朗。短歌甲子園・日向組の予選結果が発表される中、佑太朗が参加する盛岡組の結果は果たして。
宮田愛萌 ねてもさめても本のなか
<発表>
第70回江戸川乱歩賞発表
受賞の言葉
選評 綾辻行人 有栖川有栖 真保裕一 辻村深月 貫井徳郎 東野圭吾 湊かなえ
第71回江戸川乱歩賞募集
1次・2次予選通過作品の発表 講評
<読み切り>
宇野 碧 「本当はアラスカになんて来たくなかった」
「お前はアラスカ送りだ」都会のIT企業から辺鄙な農園に異動になったすばるを待っていたのは、途方もないほど広大な大自然だった。
(初登場)石井仁蔵 「さらば愛しき皇帝陛下」
1848年、パリ。フランス初の大統領選を目前にして、男は30年前の記憶に思いを馳せる。その知られざるチェスの一局は、歴史を変えていたかもしれない――。
<コラム>
〆切めし 北沢陶
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
<漫画>
意志強ナツ子 るなしい