<本調査に関して>
株式会社MEMOCO(本社:東京都渋谷区、代表:熊田 貴行)は、同社が品質管理および記事制作を請け負うゼロリノベと合同でゼロリノベ社員の男女8名を対象に、「物件探しの落とし穴」についてのアンケート調査を実施しました。
調査概要
調査概要:「物件探しの落とし穴」についてのアンケート調査
調査期間:2025年4月8日(火)~5月19日(月)
調査方法:インターネット調査
調査人数:8人
調査対象:男性6人、女性2人
回答者に関して
今回の回答者は、不動産仲介を担当するゼロリノベ社員が対象。以下が回答者の概要です。
- 年代:30~50代
- 入社してからの期間:1~9年目
- これまでの担当案件数:約40件~約650件
物件探しにおける意外な落とし穴
物件探し・リノベーションのプロである回答者に、物件探しをする際に意外と知られていない落とし穴について聞いてみました。
新築マンションはランニングコストを安くみせるために、管理費・修繕積立金が安く、将来的に建物の維持管理をするためには不足していることが一般的です。いつ修繕積立金が値上げされるかにより、将来的な資産価値にも影響してきます。
中古のマンションでは、管理状態や運営がよくないと急に修繕積立金などがあがるリスクもありますが、そういった管理面の部分がよくわかる状態で購入することができるため、より安心した状態で物件の選択ができるようになります。(5年目・男性・不動産売買仲介担当)
長く安心して住める住まいかどうかは、見た目だけで判断できるものではありません。購入がゴールではないことに注意しましょう。(7年目・男性・不動産売買仲介担当)
物件選びでは外観や内装だけでなく、管理状態をしっかり確認することが重要です。特に新築物件は当初の管理費・修繕積立金が安く設定されていることが多いため、将来の値上げリスクを考慮して判断しましょう。長期的な視点で住まいを選ぶことが、資産価値の維持につながります。
クレジットカードの支払い漏れ、携帯の分割支払いなどの口座登録がうまくできておらず支払いが滞ってしまっていたなどで、住宅ローンを借りられなくなってしまう方が意外といらっしゃいます。買いたい物件を見つけて、いざ住宅ローンの申請をしたら借りられず、物件購入を見送るしかないこともあります。(2年目・女性・不動産売買仲介担当)
旧耐震の物件でも耐震診断結果の内容によっては新耐震基準に適合しているとみなされるマンションもあります。また、耐震補強工事を行うことで、耐震基準をクリアしているケースもあり、必ずしも「旧耐震=税制の優遇が受けられない」ということではありません。築年数だけで耐震性を判断するのではなく、不動産会社の担当者に詳しく話を聞いてみた方が良いと思います。(4年目・男性・不動産売買仲介担当)
物件探しと並行して、自身の借入状況やクレジットカードの支払い履歴を確認しておくことが重要です。個人信用情報の開示サービスを利用すれば、自分の信用情報を事前に確認できます。また、旧耐震物件でも耐震診断や補強工事によって税制優遇を受けられる可能性もあるため、専門家に相談することをおすすめします。
物件探しの人気の条件として「最上階」「角部屋」が挙げられます。確かに眺望の良さや、日当たり・風通しが良いことはメリットですが、反面、外気と接する面積が多いため、暑さ寒さの影響を受けやすいことがデメリットです。改善策としては断熱材を増やしたり、インナーサッシを設けるなどの工事で解消は可能ですが、コストがかかってしまいます。
また角部屋の場合、窓が多く壁が少ないため棚の設置や収納を設けるスペースに工夫が必要になります。(9年目・女性・不動産売買仲介担当)
一般的に人気の高い条件でも、実は生活面での課題が隠れていることがあります。最上階や角部屋は確かに魅力的ですが、断熱性や収納面での制約も考慮して選ぶことが大切ですね。物件の魅力と実用性のバランスを見極めて、自分のライフスタイルに合った住まい選びをしましょう。
上下左右に住む人は変えることができず、トラブルメーカーの可能性もあることを知っておくと良いでしょう。(2年目・男性・不動産売買仲介担当)
マンションやアパートでは、隣人との関係が生活の質に大きく影響します。物件見学時には、可能であれば平日や夜間など、実際の生活音が確認できる時間帯に訪問することも検討してみましょう。管理組合の活動状況や、住民間のコミュニケーションの様子なども、不動産会社に確認しておくと安心です。
価格交渉ができないと思っている人、どんな価格交渉もできると思っている人と二極化しますが、実際には売主様の売却理由や売却期間などで交渉しやすさなどは変わります。(7年目・男性・取締役)
不動産取引では、適切な価格交渉が重要です。ただし、売主の事情によって交渉の余地は大きく異なります。不動産のプロに売主の状況を踏まえたアドバイスを求め、無理のない範囲で交渉を行うことが、円満な取引につながります。焦らず、信頼できる不動産会社と相談しながら進めていきましょう。
まとめ
今回は、ゼロリノベ社員を対象に物件探しの落とし穴について聞いてみました。物件探しは見た目や人気条件だけで決めがちですが、実は管理状態や将来の修繕費、住宅ローンの審査、近隣住民との相性など、気をつけるべきポイントがたくさんあることがわかりました。最上階や角部屋にも意外なデメリットや、旧耐震物件でも補強により税制優遇を受けられるケースがあるなど、視野を広く持つことが大切です。焦らず、プロと相談しながらじっくり物件を選びましょう。