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インタビュー2017-03-01

立川青年会議所 第53代理事長 岡部栄一さん

 青年会議所は世界約120カ国に拠点を持ち、20歳~40歳の青年が「修練」「奉仕」「友情」の3つの信条の下、ボランティアや行政改革などの社会的課題に取り組む。1965(昭和40)年、全国で300番目、東京では2番目の青年会議所として設立された立川青年会議所(以下、立川JC)は、立川・国立・武蔵村山の3市を活動エリアとして、現在100人余りがまちづくり・ひとづくり運動を展開する。よりよい社会を築くことを目指し、地域力の向上、未来を担う子どもたちの育成など、さまざまな事業を通して行政や地域団体との協働にも取り組む。今年、第53代理事長に就任した岡部栄一さんは立川生まれの立川育ち。立川で麺類製造業を営む「ヤマヲ」の3代目でもある。地元・立川への思いや、今年の立川JCの取り組みについて話を聞いた。

--立川JCで活動されるようになったきっかけを教えてください。

 私は大学卒業後、4年間信用金庫に勤めた後、27歳の時に家業に戻りました。地域の中で仕事をさせていただいているという思いがあり、会社として納税や雇用創出といった形での社会貢献はありますが、もっと直接的に地域に関わりたいと考えるようになりました。地域を良くしていきたい、次世代によりよい地域のバトンを渡したいと思った時、JCに参加することで何かできるのではないかと考えたのがきっかけでした。

--JCで活動をされてみていかがでしたか。

 JCには多種多様な業種からメンバーが集まっています。考え方や物差しの違う人と話をすることで見識を広め、自分の枠を広げることができると感じています。JCは単年度制なので、毎年違う視点で事業に取り組めることも勉強になっています。仕事、家庭、JCの3つを両立させるために、時間の使い方も工夫するようになりました。

--JCの活動で多くのものを得ていらっしゃると思いますが、逆に活動の中で、自身のこれまでの経験が生かされていると感じることはありますか。

 個人的には、スポーツを通じて学んだことがとても多いと感じていて、仕事、JCの活動に関係なく人生においてその経験が生かされていると思います。小学生の時からチームスポーツであるサッカーを続けてきたので、チームでプロジェクトを進めていく手法やモチベーション管理、努力により自分を向上させていくといった部分については特に生かされていると感じています。チームを強くするために、個人のレベルを上げることも重要だと思います。

 JCでは、個人の人間力を磨くことでチーム力・組織力を高めたうえで、対外的な情報発信を強力に行い、地域力を高めていけたらと思っています。地域で活躍している魅力的な方を発掘し、触れ合うことで私たちも人間力を磨きつつ、その地域の方を青年版国民栄誉賞ともいわれる「人間力大賞」に推薦していくというような取り組みも行っていきたいと思っています。

--立川のこれからについてどう思われますか。

 立川はかつて基地の街といわれていましたが、他の文化を受け入れて大きくなった街だと思っています。ただなんでも受け入れるという訳ではなく、立川のアイデンティティというものがある中で発展を続けてきたのだと思います。そのアイデンティティとは、日本人の「和の心」と「グローバリズム」の考えの中にあります。

 例えば、今後、街に外国の方が増え、他文化の方の力を借りることも増えていくのではないかと思いますが、グローバリズムの考えだけではなく、相手に関心を持ちお互いに理解していこうとする「和の心」での調和が大切になってくるのではないでしょうか。

 今年は地域の子どもたちが参加する「わんぱく相撲」をららぽーとで開催します。大きな企業も地域に協力してくださるようになってきており、大企業と地域の企業・商店などとの関係も、難しい問題ではありますが、私たちが主体的な仲介者となり道を見いだしていくことができないかと思っています。

--今年はどのような事業に取り組まれる予定ですか。

 今年初めての取り組みとしては、中学生に国連が2030年までに達成を目指す17の持続可能な開発目標について勉強してもらい、その目標に対して自分事としてどのように取り組むかを考え、大使として周りに広めてもらうという事業を予定しています。

 職業体験を通じて子どもたちの自己肯定感と地域愛を育む「キッズドリームチャレンジ」の取り組みは今年で4年目となりますが、今回から実行委員会形式として、企画の段階から地域の方に加わっていただけるようにしました。JCとして続けることよりも、いいものは早い段階で地域に落とし、私たちは常に新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。

 6月に予定している公開討論会では、都議選の立候補者に政策をぶつけ合ってもらい、市民の方に聴講していただきます。中立、公平な視点で取り組めるJCだからこそできる事業だと思っています。

--理事長の所信表明では「一期一会~燦然(さんぜん)と輝く未来を見据えこの一瞬(とき)を生きる青年であれ~」をスローガンに挙げています。どのような1年にしていきたいですか。

 理事長としてこのメンバーとやっていけるのは本年度だけ。一期一会の出会いとこの機会を大切に、一歩一歩確実に歩んでいきたいと思います。「地球は次世代からの借り物である」という言葉もあります。次世代のために、精一杯率先して行動していきます。

岡部栄一さん
公益社団法人立川青年会議所の第53代理事長。立川で麺類製造業を営む「ヤマヲ」の3代目として、現在は専務取締役の重責を担う。2人の子どもの父親でもある。

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