くにたち市民芸術小ホール(国立市富士見台2)で4月14日、「くにっこ音楽祭2012~もう一度音楽の力を信じて」が開催される。
同音楽祭の発案者である成瀬英樹さんは国立在住のミュージシャン。17年前に阪神淡路大震災で被災した成瀬さんは「震災の年の夏、神戸で行われた音楽イベントに被災者として招待された。その当時はいろいろな感情を抱えていたが、イベントは楽しく、終演後は笑顔で『さあ、また明日からもう一度頑張ろう』と前向きな気持ちになれた」という。「市内には震災の影響で避難されている方が70人以上いることを知り、この街から被災地への声を発したいと考えた。17年前に感じた『音楽のチカラ』を、今度は自分たちで実現したいと思った」
当日は、国立在住で女優の石井めぐみさんが司会を担当。成瀬さんをはじめ、伊藤銀次さん、大城蘭さん、久保田洋司さん、西任暁子さん、BARGAINSら国立ゆかりのミュージシャンが出演、ステージを盛り上げる。「イベントの告知以来、予想以上の反響の大きさに驚いている。被災地への思いを込めて、それぞれがベストの演奏を披露したいと意気込んでいる」と同実行委員の成瀬和美さん。
入場料は国立市民の愛称「くにっこ」にちなんで925円。収益は東日本大震災復興支援金として全額寄付する。「多くの方と音楽をシェアしたいという出演者、スタッフ一同の願いも込められている。『何だか楽しそう』と思った方ならどなたでもお越しいただきたい」と成瀬和美さん。
15時30分開演。チケットは事前販売。東日本大震災の被災者とその家族・友人は無料招待。チケットの購入方法はホームページで確認できる。問い合わせは同実行委員会(TEL 080-4808-2002)まで。