江戸糸操り人形「結城座」（小金井市貫井北町3、TEL 042-322-9750）は6月16日から、「人形遣い入門塾」を開講する。

　結城座は1635（寛永12）年に旗揚げされ、今年で378年目を迎える日本唯一の糸操り人形劇団。入門塾の開講は昨年に続き5回目。前回は13人が参加し、講座修了後1人が入団したという。「最初は『難しいことを始めてしまったのでは』と続けられるか悩んだこともあったが、最終的には自分の身となり楽しむことができた」と受講生。

　入門塾は「専門コース」と「一般コース」に分ける。授業は両コース合同で行われ、人形実技を主体とした授業をはじめ、日本舞踊、古典のせりふ、鳴り物、演劇史、芝居作りの講義のほか、結城座の公演や稽古見学、成果発表会を行う。「今回は、読む、語る、歌うといった『声を出す』という点に重点をおき、期間も前回より2カ月長く9カ月間に伸ばした」と話す同団の岡さん。

　「結城座は全く世襲制ではない。真剣にプロになりたいと思っている方はもちろん、多くの方が伝統文化に触れられる機会を作ると共に門戸を広げていきたい」と岡さん。

　応募資格は16歳以上。受講料は10万円。開講以降の入門も受け付ける。詳細はホームページで確認できる。