「たちかわ若者サポートステーション」(立川市芝崎町3)は7月13日から、多摩地区のニートや未就職の若者向けに、就職応援プログラム「ホンキの就職」を実施した。
同所は厚生労働省の委託事業で、15歳から39歳までの若者の職業的自立のための総合相談窓口。面談、講座、仕事体験などを通して、職業的自立に向けた支援を行っている。利用登録から6カ月を目安に就職などの進路を決定する支援を実施しているが、就職希望先への「応募」という個人の活動が苦手で、活動が停滞してしまう若者への対応に苦慮しており、「出口」支援の充実が課題だった。
今回リクルートと連携し、就職しづらい若者の行動特徴を捉え、解決するためのプログラムを開発。「応募」という個人の活動を「みんな」のものにする取り組みで、グループワークを進めながら、1日1件の応募を課題とし4日間実施。20代から30代の若者、約15人が参加した。
参加者からは「これまでの講座は、一方的で身に付かなかった。この講座は、ロールプレーが多く、一人一人が主役になれた。来てよかった」「一人で活動していても進まず、家で悶々(もんもん)とすることもあった。講座が背中を押してくれる機会だった」などの声が寄せられた。
「応募をしながら振り返りを行い、確実に就職していくための後押しをしてくれる講座はなかった。孤独になりがちな就職活動を仲間と一緒にできるところも、モチベーションの向上につながっているようだ。受講後1カ月以内に半数程度の方の仕事が決まっている。今後も定期的に開催して、就職活動を応援したい」と副所長の新宅さん。