国立市谷保に3月30日、農園「くにたち はたけんぼ」(国立市谷保)がオープンし、お披露目会として「農園祭」が開催される。
同農園は、国立市の「農業・農地を活かしたまちづくり事業」の一環として、この20年で半減した農地を残すためのモデル農園として開設。運営は、市内の農家・NPO・市民団体・農業生産法人などで構成する「くにたち市民協働型農園の会」(通称=農園の会)。それぞれの立場から新しい農業の形を模索、「農あるまちくにたち」を子どもたちに受け継いでいくことを目指す。
敷地内に、畑と田んぼが同居する同農園。名称の「はたけんぼ」は、「畑」+「田んぼ」に加え、この地域の特徴である「ハケ(崖線)」から名付けた。農園では、農家(地主)が耕作を続けていけなくなった農地(生産緑地)を借り受け、個人ではなく、企業・NPO・市民サークルなどの団体に貸し出すほか、野菜作りを人に教えられたり、農園を運営できたりする「農園マスター」の育成も行っていく。
開設当日のお披露目会「農園祭」は、午前の部は、田んぼ作り体験や種ジャガイモ植え、耕作機械の運転などの農業体験イベントをはじめ、煮ぃ団子や餅つきの振る舞い(無料)、「やまもりカフェ」(国立市谷保)の出張バーベキュー(有料)などを予定。午後の部では、「くにたち蜂蜜ガーデン」や梨園など谷保に点在する農家を訪ね、何気ない風景の中に隠れている宝物を探す「谷保の農園と自然を訪ねるツアー」を開催する。
「生活の身近な場所に田んぼや畑があることに興味を持っている方、田んぼや畑を守り育てたいと考えている方にぜひ参加いただければ」と、農園の会メンバー「野の暮らし」のすがいまゆみさん。
農園祭の開催時間は、午前の部10時~、午後の部14時~。参加無料。午後の部は定員30人で事前申込制(先着順)。小学4年生以下の参加は大人同伴。雨天の際は31日に開催する。申し込みは農園の会すがいさんまで。詳細はホームページで確認できる。