立川で海外の絶版ゲーム復刻生産-「ビッグ・チーズ」復刻も

4月末発売予定の復刻ゲーム「ビッグ・チーズ」(予価3000円)。ネズミの社員を使って大きな仕事(チーズ)をゲットするオークションとダイス(サイコロ)のゲーム。

4月末発売予定の復刻ゲーム「ビッグ・チーズ」(予価3000円)。ネズミの社員を使って大きな仕事(チーズ)をゲットするオークションとダイス(サイコロ)のゲーム。

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 立川駅南口のボードゲームメーカー「ニューゲームズオーダー」(立川市柴崎町3)が、海外の絶版ゲームを復刻生産し、人気を博している。

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 同社は2006年10月にボードゲームとミニチュアゲームを主として扱うゲームショップ「B2Fゲームズ」を創業、さらにボードゲームの製造・卸業を強化するため、2009年3月に「ニューゲームズオーダー」を立ち上げた。「ニューゲームズオーダー」は、ドイツ周辺各国をはじめとする海外ボードゲーム・カードゲームの輸入・翻訳、小売店への卸売りを中心に、絶版ゲームの復刻生産も展開する。

 「ボードゲームは、その多くが1000部から数千部程度の少部数出版であり、ごく一部の売れ行きの良いタイトル以外は再版がなされない専門書のような出版状況。非常に面白いゲームでも、出版社の方針や時代背景、価格帯などにより入手困難になるものも多く、価値のあるゲームが手に入らない、あるいはネットオークションなどで高騰するという状況となっていた。そこで、ボードゲームのジャンル全体から見ても重要な過去のタイトルや、惜しくも絶版になってしまった隠れた名作などをあらためて紹介するという業務に着手しようと思った」と話すのは、同社業務執行社員の吉田恒平さん。

 現在、同社で海外の絶版ゲームの復刻生産した製品は10タイトル。基本的にパッケージはオリジナルのものを生かすことが多いが、日本人が楽しみやすいよう日本語のルール説明書を添付し、パッケージをコンパクトにするなどの工夫を凝らす。タイトル選定の「こだわり」は、「プレーヤーの方々が楽しめる、面白いゲーム」「取扱店舗にとって魅力的な商材」「私たちが紹介したい意義のあるタイトル」を満たすもの。「皆さまに喜ばれ、また自分たちも喜べるもの、というのが目標」

 「ボードゲームの魅力は、直接対面して遊ぶ人間同士ならではの楽しさ。コンピューター相手ではできない駆け引きや心理戦、時には真剣にやっているにもかかわらず起こる間抜け(愉快)な状況にみんなで笑い合うといった遊び方ができる。『頭脳を使った泥んこ遊び』のようなもの」と吉田さん。

 4月末には新製品、復刻ゲーム「ビッグ・チーズ」(予価3,000円)を発売予定。ネズミの社員を使って大きな仕事(チーズ)をゲットするオークションとダイス(サイコロ)のゲームで、ネズミのコマ、さまざまなサイコロ、カードが缶に入っている。さらに、今年春に3タイトル、夏に2タイトルの発売も予定する。

 商品は、「B2Fゲームズ」やインターネットで販売。同店の営業時間は14時~21時。月曜・水曜定休。

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