一軒家を利用したコワーキングスペース「コワーキングハウス『Choito』」（東村山市本町3）が6月1日にオープンした。運営するのは建物を所有する上坂裕美さんと東村山市の有志。

室内には木の香りが漂う

　インターネット環境を備えたオフィス空間を利用者同士で共有し、仕事やコミュニケーション活動をするコワーキングスペースは都心部を中心に増え続け、全国に広がりつつある。

　立ち上げのきっかけはツイッター上のつぶやきだった。上坂さんはツイッターで東村山のフォロワーと交流しており、「フリーランスで仕事をするために事務所を借りたいが、賃料が高い」「家から離れたところで働いているが、待機児童が多く学童に入れない」などのつぶやきを目にしていた。「近くには居心地よく長居できる場所がなかった。大人が働く場所、集まる場所、将来的には子どもの面倒も見られるような場所が欲しいと思い、所有している空き家を利用しようと考えた」という。

　スペース内では無線LANを利用できるほか、プロジェクターやコピー機、ラベルプリンターなどもそろえる。1階には10畳の洋室と6畳の和室、2階には5畳の洋室（集中室）、6畳の和室、4畳の洋室があり、仕事のほか趣味のイベント、お茶会などでの利用も可能。キッチンでの料理や、合宿もできる。

　「子どもと一緒に来ていただいてもいい。親が仕事やお茶会をしている時に隣の部屋で子どもが遊び、集中したい人は2階を利用するというようにすみ分けができるのは一軒家ならでは」と上坂さん。

　「多摩地区は多彩な才能を持つ人たちがひっそりと住んでいる地域。そういった人同士をうまくつなげ、情報を発信するハブとしての役割ができれば」とも。

　営業時間は9時～19時（イベント、合宿などで利用の場合は延長可能）。フリードリンクのドロップイン（一時利用）は1日500円。月額プランもある。詳細はホームページで確認できる。