立川で小学生がダンスフェス開催へ-職業体験の成果を披露

真剣な表情で番組収録に臨むアナウンサー担当の子どもたち

真剣な表情で番組収録に臨むアナウンサー担当の子どもたち

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 立川市立第三小学校(立川市錦町3)体育館で8月8日に開催されるダンスイベント「キッズドリームチャレンジ 子どもたちが創るダンスフェスティバル」に向けて現在、準備が進んでいる。

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 同ダンスイベントは、立川青年会議所(曙町2)が立川市との共催事業として行う「キッズドリームチャレンジ」の一環。同事業では、立川市の小学生が地域企業の協力の下、ダンスイベント運営に関わる職業を体験。その体験の成果として子どもたちの手でダンスイベントを開く。

 「このような事業の実施は学校や一般の企業だけでは負担も大きく、実現が難しい場合も多いが、今回、行政や学校、地元企業の代表が集まる立川青年会議所と地域が協働することで実現できた。複合的に地域のつながりを作っていけるのは青年会議所ならではだと思う」と同青年会議所総務広報委員長の岡部栄一さん。

 今回、職業体験に参加するのは、小学4年生~6年生の約150人。体験できる職種はダンサー、照明、音響、カメラマン、ヘアメークなど12業種で、それぞれやりたい仕事を1つ選ぶ。7月~8月に3~5回設ける活動日の中で、プロの指導・支援を得ながらイベント運営に必要な技術や知識を学び、ダンスイベントの準備や当日の運営などを行う。

 今月26日には同イベントの広報のため、FMたちかわ(曙町2)のスタジオで、アナウンサーを担当する児童10人によるラジオ番組の収録と、広告プランナーを担当する児童10人によるラジオCMの収録が行われた。収録前には、子どもたち自身で原稿を考え、FMたちかわパーソナリティーの鈴木よしえさんから声の出し方や話し方のアドバイスを受けながら何度も練習を重ねた。収録時にはNGが出され、緊張した面持ちで録音をやり直す場面もあった。

 「本番になるとみんな真剣。プロとして仕事をするという緊張感は伝わったのでは」と岡部さん。参加した児童からは、「はきはき大きな声で話せばいいと思っていたが、技術的なことも必要だと分かった。練習前と後では声が違っていて驚いた」(小学5年女子)、「伝えたいことを19秒に調整するのが難しかったが、本番でできた時はうれしかった」(小学5年男子)、「ちょっと緊張したが楽しかった。またやってみたい」(小学4年女子)など、収録をやり遂げ、うれしそうな声があちこちで聞かれた。

 今回収録分は、同局「立川リレーションNext50」(毎週金曜、10時50分~)内で8月1日に放送される。CMは8月1日~7日の間、1日に数回流れる予定。

 「イベント当日は、ぜひ頑張っている子どもたちの姿を見ていただければ。自分の役割を全うして、みんなで一つのものを作り上げていくという経験は、仕事とはどういうものかを知り、自分の仕事が役に立つ喜びを知ることができる本当の意味での職業体験になるのでは」と岡部さん。

 ダンスイベントの開催時間は10時~12時30分。

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