国分寺市で現在、ブックタウンについて「学び」「考え」「実践」するワークショップ「国分寺ブックタウンプロジェクト」が開かれている。
同市と西国図書室(国分寺市日吉町1)が行う提案型協働事業「本がつなぐ人とまち 国分寺ブックタウン事業」の一環。7月26日には全3回で行われる同ワークショップの1回目が開かれ、「ブックタウンってなに?」をテーマに、本がつなぐまちづくりについて先進的な取り組みを行う長野県小布施町立図書館「まちとしょテラソ」の前館長を務めたNPO法人オブセリズム理事の花井裕一郎さんを講師に招いた。西国図書室の取り組みも紹介。集まった約50人のうち、6割は女性参加者だった。
20代の男性参加者は「『国分寺ブックタウンプロジェクト』という呼び掛けに、これだけの本好きが集まってくることがすごい」。30代男性は「本イコール書店と図書館、という考えでは至らないアイデアがいくつもあり、とても楽しかった」。30代女性からは「本が好きという思いが軸となってこんなにも人がつながっていけるのだといろいろな事例を見てワクワクした」との声が聞かれた。
同市市民生活部協働コミュニティ課課長の山本さんは「地域や人のつながりが希薄になりつつある現代において、『本』を通じてつながりをつくり、国分寺における新しいコミュニティーを広げていきたい。市主催としては1年間の事業だが、来年度以降この取り組みが市民主体で全市的に広がっていくことを期待している」と意欲を見せる。
2回目は「あったらいいな、こんなブックタウン」と題し、「もとまち地域センター」(西元町3)で8月30日に開かれる。講師にライターで「不忍ブックストリート」を立ち上げ、「一箱古本市」を主催する南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)さんを迎え、一箱古本市ができるまでなどの事例を紹介する予定。後半は「もとまちプラザ」のサロンなどカフェ・公園・街角・公共施設など、街の中の本がある場所で本が人と街をつなぐアイデアを考える。
3回目は「ブックタウンをはじめよう-ブックイベントを企画する」。国分寺Lホール(国分寺駅ビル8階・南町3)で9月20日を予定する。8月のワークショップで考えたアイデアの実現に向けて動き出す。11月23日、24日に予定される「ぶんぶんウォーク」での実践を予定する。
開催時間は両日14時~17時。参加無料。各回50人(応募者多数の場合、前回参加者優先)。申し込みは国分寺市協働コミュニティ課まで電話(TEL 042-325-0111)かメールで受け付ける。詳細は、国分寺ブックタウンプロジェクトのフェイスブックページで確認できる。