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立川の石田倉庫でオープンアトリエ-10周年のテーマは「てのしなしな」

昨年のオープンアトリエの様子

昨年のオープンアトリエの様子

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 立川市の石田倉庫(立川市富士見町2)で12月6日・7日、オープンアトリエ「石田倉庫のアートな2日間」が開催される。

群馬直美さんの「辛み大根」制作風景

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 石田倉庫は約30年前に芸大生が倉庫の一部をアトリエとして借りたことがきっかけで、現在では敷地内の2棟の倉庫と1棟のプレハブなどを、絵画、陶芸、金属造形、現代美術など多岐にわたる分野のアーティスト21人が制作の場としている。

 10周年記念展となる今回は、同倉庫でアトリエ事業を始めた石田隆一会長が今年4月に亡くなった後、初めて迎えるアトリエ展となる。今回のテーマは「てのしなしな」。画家で同イベントの代表を務める群馬直美さんは、「会場に来ていただいた時にテーマに込められた思いを感じていただけるのでは」と話す。

 普段見る機会のないアーティストの仕事場を開放し、作品を展示、販売する同イベント。24人の作品を紹介する今回は、「原点に戻ってシンプルに表現した作品が多い」と、陶芸家で同イベント広報担当の鈴木佳世さん。「以前は普通の器を作っていたが、石田倉庫の現代美術の作家らに刺激を受けてオブジェを作るようになった」という鈴木さんは、今回は、人物や建物などの陶芸作品を発表する。

 葉っぱを精密に描くことで知られる「葉画家」の群馬さんは、立川の蕎麦屋「無庵」(曙町1)の店主、竹内洋介さんが育て、店にも出している野菜を描いたテンペラ画を出品する。5カ月かけて完成させた「辛み大根」をはじめ、「泉州水ナス」「ヤングコーン」など11点。

 美術家の宮坂省吾さんは、今年9月にスウェーデンでのグループ展で発表した連作「Sewed Scene」を出品。染織した布と木製パネルや糸を組み合わせた作品で、自然の象徴としての円が描かれている。

 画家の槇島藍さんと竹下千尋さんによる屋外でのワークショップ「お絵描きの森」も開催。約20メートルの段ボール素材の紙に描いた木々の絵に、来場者が画用紙に動物や木の実や葉っぱを描いて貼り込んで森の絵を完成させる。

 フードコーナーには、同倉庫のメンバーで造形作家の関田孝将さんが運営する「ラマパコス」をはじめ、「食堂marumi‐ya」、「焼き鳥たか」など7店が出店。6日はmanaさんによるストリートフラダンスやワークショップが、7日はいちょうさんによるパントマイムが行われる。

 開催時間は10時~17時。入場無料。

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