立川駅北口に8月1日、大衆演劇の専用劇場「立川けやき座」(立川市曙町1)がオープンした。運営は五光建設(あきる野市)。
大衆演劇とは、劇団が各地を回り人情ものなどの時代劇や舞踊・歌謡ショーを行うもの。日本全国に100を超える劇団があり、専用劇場や健康ランドなどで公演を行っている。ロックなどを取り入れる若い劇団もあり、人気劇団には根強いファンも多いという。
都内の専用劇場は浅草の木馬座、十条の篠原演芸場に次いで3館目。客席は椅子席130、桟敷席28、舞台前のたまり席22。座席はゆったりと配置され、見やすいように列によって椅子の高さが変えてある。荷物掛けフックやドリンクホルダー、座布団や背あての貸し出しなど、「気持ちよく見ていただきたい」という支配人の山口道明さんのアイデアが劇場のあちこちにある。
秋田から夜行バスで来たという戸田さんは「とてもきれいで見やすい劇場」と話す。「大衆演劇は舞台が近く、終演後に役者さんと話ができるなど、身近に感じられることも魅力。低料金で3時間たっぷり楽しんで癒やしをもらっている」とも。
山口さんは「今は地元のお客さまは1割くらいだが、もっと地元の方にも知っていただきたい。劇団のファンのお客さまだけでなく、劇場として愛していただけるようにしていきたい」と意気込む。
劇団は月ごとに入れ替わる。現在は劇団朱光がこけら落とし特別公演中。今月30日まで。
上演時間は、昼の部=12時30分~、夜の部=17時30分~。入館料は大人1,600円、子ども900円。