小金井市商工会産業振興プラン推進室「黄金井(こがね)の里」(小金井市本町6、TEL 042-316-1762)が8月14日、江戸東京野菜について紹介するフリーペーパー「小金井 江戸東京野菜かわら版」創刊号を発行した。
小金井では「江戸東京たてもの園」(桜町3)の「住」、「東京農工大学科学博物館」(中町2)の「衣」に加え、10年ほど前から江戸東京野菜を「食」のキーワードとして、「江戸東京の文化を楽しめるまち」を目指した取り組みを行っている。その一環で農家と飲食店が連携し、オリジナルメニューを提供する「江戸東京野菜フェア」を開いている。
市の産業振興プランの重点施策推進のため、街のにぎわいづくりの交流拠点として設置されている「黄金井の里」の立川さんは、同紙発行について、「地域資源活用プロジェクトとして、農商連携による小金井ならではの地域経済の活性化を目指している。その中で期間的フェアの取り組みだけでなく、通年の取り組みとして始めた」と話す。編集したのはフェアの運営実行を務める同組織内の「江戸東京野菜でまちおこし連絡会」のメンバー。隔月の発行を予定し、各回1000部を発行する。
創刊号は夏の江戸東京野菜である「寺島なす」をテーマに、農業者とレストラン店主の対談やレシピを掲載。対談では生産者と料理人から見た「寺島なす」の特徴をはじめ、江戸東京野菜についての思いや今後のビジョンなどが語られている。同紙を手にした30代女性は「江戸東京野菜という名前はよく聞くようになったが詳しく知らなかったので、これを見てさまざまな視点で江戸東京野菜について知ることができて良かった。これから注目していきたい」と話す。
現在、対談に登場する新西洋料理「ヴァン・ド・リュー」(本町2)をはじめ、「自然派ダイニング ベアグリーン 」(本町5)など飲食店のほか、「nonowa東小金井」(梶野町5)、「nonowa武蔵小金井」(本町6)、市役所など市内12カ所で配布している。