立川の「たましんRISURUホール」(立川市錦町3)大ホールで12月23日・24日、「音楽劇 アラビアンナイト」が上演される。主催は立川市、立川市地域文化振興財団、たちかわ創造舎でつくる「立川シアタープロジェクト実行委員会」。
「質の高い演劇作品・演劇空間の創造と、世界にはばたく人材の育成」を目指し、「子どもとおとながいっしょに楽しむ舞台」として取り組む同プロジェクト第一弾企画の同公演。出演は「Theatre Ort」、脚本・演出はたちかわ創造舎チーフ・ディレクターの倉迫康史さんが手掛ける。
倉迫さんは「演劇は『祝祭(お祭り)』と『コミュニケーション(対話)』の『場』を、公共空間に出現させる機能を持っている。お祭りと対話は、他者と出会い、関係性を深め、共に豊かな時間を過ごすこと。演劇の専門家が街に本気で関わることで、街に祝祭とコミュニケーションの『場』を多く出現させたいと、市と財団と協力して演劇の創造環境と上演環境を向上させるプロジェクトを始めた」と話す。
「子どもたちは演劇で役を通しての俳優とコミュニケーションすることを楽しみ、大人は心理を察し心の動きのドラマをつくる。大人も子どもも空間のイメージや音の響きの面白さ、美しさと出会わせることを楽しむなど、レイヤーを重ねて多層的な魅力を味わえる作品にしている」とも。
「アラビアンナイト」について、「アラブでは『千夜一夜物語(千一夜物語)』というが、児童文学的なファンタジーと、成人した人間のエロスの両方を色濃く持っていて、『子どもと大人がいっしょに楽しむ舞台』の原作にふさわしい作品。アラブ世界という異文化に興味を持つきっかけとしても最適」と倉迫さん。
「演技、演奏、ビジュアル、舞台から一瞬たりとも目を離さずに、遠い異世界の摩訶不思議な物語に釘づけになっていただければ」と来場を呼び掛ける。
13時開演。チケットは「たましんRISURUホール」、財団オンラインチケットで販売している。料金は、大人・前売り=1500円、当日=2000円。中高生=1000円、小学生以下=500円、3歳以下の膝上鑑賞は無料(席が必要な場合は有料)。