国立周辺で9月20日~28日、「ピースウィークinくにたち」が開催される。2年ぶりの開催で、今回で3回目。
同イベントは、自衛隊のイラク派兵がきっかけで2005年に1回目が開催された。「平和に対しての声を上げることは特別な人のすることではなく、誰にもできることだという思いがあった」(実行委員の矢澤実穂さん)。国立にはいろいろな活動をしているグループがあるが、活動目的が似通っていても普段はさほど回りのグループとかかわりを持っていなかったので、一緒に活動仲間同士の輪も広げる場として同イベントを企画した。
イベントには、国立市内を中心とした団体や個人経営の店舗などが賛同している。主に、フェアトレードショップ、オーガニックレストラン、オーガニックフードショップ、オーガニックアロマショップ、天然・自然素材の建築や雑貨店や事務所、身体表現のトレーニングに関わるフィットネススタジオ、心の安らぎを提供するギャラリーなど。
期間中、環境問題や平和問題をテーマにした33のイベントが国立市内各所で開催される。21日19時からは、くにたち芸術小ホールで「はちどりのひとしずく」ピースコンサートを実施。ニューヨークで活動してきたたまのじさんを迎え、ギタリストの日高康志さんとのセッションや、若手シンガーソングライターのmakitoさんの演奏なども披露される。料金は1,000円。24日10時からは、国立市立総合体育館で「未来バンク」理事で「a.p.バンク」の監事も務める田中優さんが、「なぜ利子のつかないバンクに預ける人が増えているのか~おカネで未来を変える方法」と題したトークイベントを開催。資料代500円。
矢澤さんは「環境問題に大きく関心を寄せている人は多い一方で、平和についての問題は毎日の生活の中であまり大きく取り上げられることがない。ただ、自然を守ろうということ、戦争をなくそうとすること、家族のこと、食のこと、教育のこと、格差のこと、差別のこと、自分を表現すること、などはすべてかかわり合いがあり、より良い社会で幸せに暮らすためには避けられない問題だと考えている」と話す。「こうしたイベントが環境問題や平和について考えるきっかけになってほしい。国立周辺の方に気軽に参加していただいて、環境問題や平和について考えるきっかけとなれば」とも。