立川タカシマヤ、武蔵美とコラボアート企画-店内各所に学生作品展示

写真は藤本萌乃さんの作品「かみ の ばら」

写真は藤本萌乃さんの作品「かみ の ばら」

  • 0

  •  

 立川タカシマヤ(立川市曙町2、TEL 042-525-2111)で9月17日より、「立川アートウィークス・音楽の島/Musical Island」が初めて開催される。

[広告]

 同イベントは、武蔵野美術大学・空間演出デザイン学科・小竹信節ゼミナールとのコラボレーションによるもの。同店のシンボルフラワーである「バラ」をモチーフに、同大学の学生30人が製作した立体作品を店内15カ所の特設会場に展示する。

 今年で美術部創設100周年を迎えた高島屋は、新進作家と美術団体への支援活動を行っている。さらに同店が立地するのは、立川市のパブリック・アート事業「ファーレ立川アートプロジェクト」の作品群が設置されているエリア。街全体とアートが融合している環境で、来店客がさらに身近にアート作品を楽しむことのできる場を提供することを目的とし、同じ多摩地区内の同大学に企画を持ちかけたことをきっかけに、舞台美術家でもある小竹信節教授の協力で開催が実現した。

 小竹教授が提案したテーマは、パタフィジック(空想科学)概念を提起したフランス人作家・アルフレッド・ジャリの著した「フォーストロール博士の言行録/新科学小説」における「音楽の島/Musical Island」。同店全館をこの島に見立て、訪れる人を不思議な音色で楽しませる「古代の楽器植物」の生息する音楽の島という寓話(ぐうわ)の世界を表現する。各階・エスカレーター周辺に「生育」する植物を「タカシマヤのバラ」をモチーフに表現した作品を展示するほか、1階正面玄関右手のステージには、「フォーストロール博士の研究室」を再現する。

 「美術館やギャラリーではなく、百貨店という不特定多数の方が訪れる商業施設で、お客様が不意にアート作品に出会うということは、普段美術に興味のない方にとっても新鮮な体験となるはずで、非常に意義があると思う」と同店広報担当の洞内さん。「芸術の秋、多くのお客様が日常の中でアートに触れ、タカシマヤ全体を彩る作品の素晴らしさを体感していただけたら」とも。

 営業時間は10時~20時。今月30日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース