立川税務署で12月13日、本年度の税に関する作品の立川税務署長賞を受賞した小学生・中学生が「一日税務署長」を務めた。
租税教育の充実を目的に、税に関する作品の募集事業を行った同署。中学生の「税についての作文」と「税の標語」、小学生の「税の絵はがき」の作品を募集した。立川税務署管内では、中学生の「税についての作文」は、34校の中学校から3584編、「税の標語」は33校の中学校から1万568点、「税の絵はがき」は、18校の小学校から753点の応募があった。
その中で立川税務署長賞を受賞した小学生・中学生がこの日、「一日税務署長」に就任。立川税務署長賞を受賞したのは、中学生の「税についての作文」=立川市立第五中学3年の山田櫻子さんと立川市立第七中学3年の成田莉奈さん、「税の標語」=国分寺市立第三中学1年の伊藤沙帆さんと国立市立第一中学校1年の小嶋雄一さん、「税の絵はがき」=国分寺市立第十小学校6年の佐澤千陽(ちひろ)さんの5人。
当日は、受賞者のうち4人が委嘱状を受け取った後、署長訓示(受賞作品の朗読や紹介)や名刺交換などの業務を行った。
山田さんは「身近な税として消費税は知っていたが、自分の知らない税金の使われ方を調べて作文にした。自分も大人になった時に次の世代のためにも自ら税金を納めていきたい」と話す。
作文で受賞した成田さんは「中学校になってから税金に興味を持ち始めた。税金は悪いイメージも多かったが、いろいろな使われ方を知ることで良いイメージが増えた。今日は名刺交換などしたことがなかったので貴重な経験ができた」と笑顔を見せる。
絵はがきで受賞した佐澤さんは「絵も大事だが、『税金』という文字が目立つように描いた。まわりの友だちの作品もすごかったので、自分が選ばれるとは思わなかった。今日は一日税務署長を体験できて楽しかった」と振り返る。
標語で受賞した小嶋さんは「芽から花が咲くまでという流れで、人生の最初から最後まで税金が関わっているのを表現した。まさか賞がとれるとは思わなかったのでびっくりしたがうれしかった」と話す。
齊藤隆夫立川税務署長は「署長賞は、税に対する理解度、着眼点などを見て選んだ。皆さん、税についてよく勉強されて理解して作品を作ってくれたのが分かり感動した。受賞作品は市役所や税務署などいろいろな場所で掲示していくので、見ていただき、子どもたちの税に対する思いなどを感じてもらえたら」と呼びかける。