
立川アスレティックFCの男女チーム共同開催「青夏2025」が8月3日にアリーナ立川立飛(立川市泉町)で開かれ、皆本晃選手兼代表理事が今シーズン限りで現役引退を表明した。
横山巧選手には、宮光園(府中市)から「宮澤賞」として現金20万円が贈られた
第1試合は、女子チームによる「メットライフ生命女子Fリーグ2025-26 第6節」。アニージャ湘南を相手に3-0と快勝、開幕からの連勝を7に伸ばして単独首位を堅持した。
続く第2試合は、男子チームによる「メットライフ生命Fリーグ 2025-26 ディビジョン1 第10節」で、暫定首位の名古屋オーシャンズと対戦。前半に先制を許したが、大澤将士選手の同点ゴールで勢いを取り戻し、以降はシーソーゲームを展開。試合終盤、2102人の観客が地鳴りのような声援を送るなか、残り23秒でルーチャイこと横山巧選手が劇的な勝ち越しゴールを決め、アスレが4-3で勝利を飾った。
セレモニーでは、試合MVPに輝いた横山選手に宮光園(府中市)から「宮澤賞」として現金20万円が贈られた。続いて、皆本晃選手がマイクを手に「今日は妻の誕生日です」と感謝を伝えると、「今シーズン限りで現役を引退することを決めました。ホームでみんなに伝えたかった」と発表。「みんなで優勝しようぜ。付いてきてください」と呼びかけた。
長年アスレで共にプレーしてきたキャプテンの上村充哉選手は「いいところを上げたらきりがない。チームの選手たちが晃君のために優勝したいと思っていることが、彼のパーソナリティーの全て」と話した。サバス監督は「晃さんのプレーパフォーマンスは素晴らしいが、38歳で選手と並行するにはフィジカルのコンディション維持が難しい」と評価した。
皆本選手は千葉県松戸市出身、ポジションはフィクソ。高校卒業後、2005(平成17)年から府中アスレティックFCに加入し国内ではアスレ一筋でプレー、日本代表としても長年活躍しキャプテンも勤めた。2011(平成23)年からは渡欧、スペイン・カタールでプレーし、2022年からはクラブ本拠地の立川移転に伴い、現役選手と並行して立川アスレティックFCの代表理事を務める。選手引退後は社長業に専念する。
皆本選手は「アスレの経営を引き継いだ際に、ブランディングとして選手と経営者の二刀流を選択したが、当時は3年で現役引退を考えていた。これからはセカンドシーズン、経営者としてアスレもFリーグも変えていきたい」と意気込む。「残されたシーズンは、大事な場面で貢献できるいいプレーを一つでも多く残して優勝したい。アスレが日本一、アジア一のクラブになれるように地域の皆さんと一緒に育んでいきたいので、ぜひ会場で後押ししていただければ」と呼びかける。
次回ホームゲームは10月13日、同会場にバルドラール浦安を迎えて行う。