入場無料の音楽イベント「TACHI FES 2025～音楽を好きになる街へ～」が8月8日～10日の3日間、グリーンスプリングス（立川市緑町3）で開かれた。

今年3年目の出演となるスチャダラパー

　2024年に創立100周年を迎えた立飛グループの記念事業の一環で、2021年から毎年開いている同イベント。音楽ホール「立川ステージガーデン」では3日間にわたり、アーティストによるフリーライブが開かれた。出演者は、8日＝武部聡志さん、SURFACE、島憂樹さん、半崎美子さん、一青窈さん、9日＝どぶろっく、スチャダラパー、チャラン・ポ・ランタン、水曜日のカンパネラ、10日＝KanSanoさん、Oval、PYRAMID、SOIL&"PIMP"SESSIONS。ネットでは「ぜいたくなメンツを無料で見ていいんですか？」「これが無料ってどういう仕組み？」「立川はいい街だ」などの反響が見られた。

　2日目のステージに出演した「水曜日のカンパネラ」は、アジア・ヨーロッパツアーから帰国して一発目のライブ。ボーカルの詩羽（うたは）さんにとっては、24歳の誕生日当日という特別な日でもあった。会場のホール後方のスライディングウオールが開放され屋外からも観覧する客に向けても、「外にもいるんだね、やっほー、熱中症に気を付けてね」と笑顔で声をかけ、「エジソン」「招き猫」など45分間のパフォーマンスを披露した。ヒップホップユニット「スチャダラパー」は3年連続で同イベントに出演。MCのBOSEさんは「立川は暮らしやすいと言いますけど、ただで入れるってすごいね。まさかただで来た人ばかりとは思えない一体感」と笑いを誘った。

　街区内には、縁日やキッチンカー、ワークショップやマルシェが並び、家族連れなど多くの人でにぎわった。川崎市から家族で訪れた鴻巣さんは「どぶろっくとスチャダラパーのファン。屋内で席が用意されていたり、外で遊ぶこともできたり、1歳の子ども連れでも楽しめるフェスで、とても良かった。来年も来たい」と話していた。

　ホールの外には、開演後も空席待ちの列ができるなど盛況のうちに3日間の幕を閉じた。