「縁側値（えんがわち）を上げて、ご近所力を高めよう！」――国立市社会福祉協議会（国立市富士見台2）は3月25日より、地域や隣人との結びつきの大切さを啓発するイベントを開催している。

　イベントは、「ささえよう、さがそう、つながろう」をキーワードに、「縁側値」と名付けた近所付き合いの度合いを高めるため、身近なところに知人を作るきっかけを提供する。3日間のイベントでは、国立市内の南・北・中央3カ所の福祉施設で、子どもから高齢者まで、幅広い年齢層の市民が集い、手打ちうどんを作りながら歓談を交えて食卓を囲む。

　最終日の27日は、くにたち福祉会館（富士見台2）に一ツ橋大学のアカペラ・サークル「どんぐり」を招致し、コンサートを開催する。同グループはジブリ作品の名曲をアレンジした、独特で深みのあるハーモニーが特徴の5人組。フジテレビの番組「ハモネプ」で優勝した経歴もあり、これまで各地で精力的にライブ活動を展開してきたほか、3月20日に自主製作CD「どんぐりいろいろ」を発売した。メンバーの卒業や留学などの事情で活動を一休止するため、今回が同市でのラストコンサートとなる。

　同協議会の星野さんは「地域や隣人との交流は、普段だけではなく困った時や災害時にも大きな力になる。今回のイベントを通じて、近隣との結び付きの大切さに気付いたり、縁側値を高めたりする取り組みに関心を持ってもらうきっかけになればと願っている」と話す。「近所の人とお誘い合わせの上、どんぐりの美しい歌声を聞きにきていただけたら」とも。

　コンサートの開演時間は15時30分～。入場無料。満員の場合は入場制限あり。