郷土出版社(長野県松本市)は9月上旬、「立川・昭島今昔写真帖」を刊行する。
同社は、「目で見る100年シリーズ」「保存版・今昔シリーズ」「図説・歴史シリーズ」など、地域に密着した郷土の歴史や写真集の刊行を全国で展開。今回「保存版・今昔シリーズ」で立川市・昭島市を対象地域として刊行した。
写真は、大正時代から戦前・戦後に至るまでのものを掲載。「市内の古写真を収集して資料として整理保存に力を入れている立川市歴史民俗資料館や、来年の市制55周年に向けて合併後の資料の整理を進めている昭島市秘書広報課に加えて、学校、郷土研究家、写真愛好家、個人など、多くの方々にご協力いただいた」(同社担当の折井さん)。
「近年の再開発で変ぼう著しい立川の原風景、昭和30年代に米軍機の騒音対策で姿を消した木造校舎など、戦後の懐かしい風景との対比をメーンにした。玉川上水、鉄道、街道、多摩川などの東西を結ぶ歴史的なインフラが地域社会をどう形作ってきたかを写真を通して見ていただくこともできる」とも。
同書はすでに1,000部の予約を受け付けているという。「立川・昭島の昔の姿を実際に記憶している方々には、ぜひ写真を見ながら懐かしんでいただきたい。新しい住民の人たちにも、現在の写真と対比しながら古里の歴史を知る良い機会として、ぜひご予約いただければ」と話す。
価格は9,975円。現在、立川・昭島エリアの書店で予約を受け付けている。なお、同書は予約のみの限定出版で増刷の予定はない。