立川市郊外の「井上農園」（立川市富士見町3）では9月19日・20日、「葡萄棚の下でシルクロード音楽を楽しむ夕べ」が開催される。主催は「アート in ファーム実行委員会」（富士見町3）。

　同実行委員会はランドスケープアーキテクト（景観デザイナー）兼農業家の井上洋司さんが中心となり、造形作家たちとアートとのコラボレーションを通じ、都市近郊の農地の活性化を目指して活動している。農業とアートをコラボレートさせることで、都市空間の一部としての農地の存在意義をより多くの人に知ってもらい、農業とアート双方の活性化につなげることが狙い。

　今回はアフガン音楽を専門とするユニット「ちゃるぱーさ」による弦楽器・ルバーブなど中央アジアの楽器を使った生演奏を予定。収穫期を迎えたブドウ棚の下、ランプの明かりや虫の音とともに幻想的な音楽が披露される。シルクロードの香り漂うガラス器や井上農園で収穫されたブドウの即売会も同時に開催。

　「アートが人と人を結びつけることで、農地に対する新しい認識と都市農地の新しい価値を多くの人に知ってもらい、農地としての保全に役立てたい。同時に市民が農地を大切にすることや新しい活動に結びつけるきっかけとなればうれしい」と井上さん。

　参加費（ワンドリンク付き）は、一般＝2,000円、学生＝1,500円。定員は各日100人で要予約。予約はメール、ファクスで受け付ける。