「みなしごハッチ」映画化へ-総合プロデュースに小山薫堂さん

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 タツノコプロ(国分寺市南町3)が制作したアニメ「みなしごハッチ」が初映画化、7月31日に公開されることが発表された。配給は松竹。

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 同アニメは、生き別れになった母や仲間を探して一人ぼっちで旅をするみつばちの子・ハッチの物語。1970(昭和45)年4月にテレビアニメとして放送を開始し1971(昭和46)年12月まで全91話を放映、その後続編を放送。さらに1989年にはリメーク版も作られた。今年で生誕40周年迎えることから映画化が決まった。

 映画のストーリーは、スズメバチに襲われ、母親や仲間と生き別れとなってしまったミツバチの子・ハッチが、たった一人で、母親や仲間を探す旅をするハッチの出会いと別れの物語を描く。今回の旅では、人間の少女アミィとの不思議な出会いがあり、テレビアニメでは決して描かれることのなかったハッチと人間の交流も描かれる。タイトルを「昆虫物語みつばちハッチ」に変更し、総合プロデュースに映画「おくりびと」の脚本を担当した小山薫堂さんを迎え、映画オリジナルのキャラクターや展開など、テレビアニメとは異なるハッチの物語を描く。

 「みなしごハッチをいつか映画にしたいと考えてきた中沢敏明プロデューサーが、昨今、ミツバチの数が急激に減少するという現象が起き、ミツバチとミツバチを取り巻く環境の危機に対する関心が急激に高まる中、『「ハッチ」をやるのは今しかない』と決断し、小山さんに総合プロデュースを依頼した」(松竹映画宣伝室の真保さん)。小山さんは「『みなしごハッチ』と言えば、小学生のころに放送されていた懐かしいアニメ。子どもから大人までおもしろく見ることができる映画になるのかを、当時の映像をひっぱり出して考えた。どんな虫だって小さな命があるということを子どもにも、そして大人にも気づいてほしくて、この映画では虫の視点を大切にする。見ている人が少し優しい気持ちになってくれればうれしい」とコメントを寄せている。

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