立川の製菓学校が「菓子祭」-パンで作った畳2畳分の「風神雷神図」も

パンで作った畳2畳分の「風神雷神図」は立川タカシマヤ1階正面入り口そばに展示されている。

パンで作った畳2畳分の「風神雷神図」は立川タカシマヤ1階正面入り口そばに展示されている。

  • 0

  •  

 立川タカシマヤ(立川市曙町2)で2月3日より、国際製菓専門学校(曙町1)の生徒による作品展示や、シュガーアートやあめ細工など製菓技術のデモンストレーションが行われている。同会場は、2月6日・7日に同校学園祭(通称「菓子祭」)の第2会場になっている。

[広告]

 見どころは、俵屋宗達によって描かれ尾形光琳が模写した「風神雷神図」を参考に製作した畳2畳分の「パンの屏風画」。卒業制作として毎年同店に展示されるパンを使った大型作品で、製パン科の学生12人が手がけた学園祭の「名物」。

 製作に携わった生徒の一人は「この作品は製パン科の名物になっていることもあり、先輩の作品をいかに超えるかということが課題だった。そのため、この作品が持つ躍動感やダイナミックさをできるだけ再現するために、試行錯誤を重ねながら何色もの異なる色の生地を作り、張り方も工夫した。また、雷神の部分が立体的に浮き出るようにすることで作品に動きをつけ、奥行きを出した」と話す。

 会場では、学生によるシュガーアートやバタークリーム、マジパン細工やあめ細工のデモンストレーションも行う。デモンストレーションを担当する学生は「普段と違い、お客さんの前で実演するのは緊張するが、多くの方に見ていただきたい」と意気込む。学生や講師らが手がけたあめ細工、マジパン細工、シュガーアートなどの作品も期間中展示し、6日・7日には同店地下1階で洋菓子、和菓子、パンなどの販売も行う。

 同店営業推進部の石原さんは「販売実習については事前に当店の担当が研修するなど、販売に向けて準備を重ねている」と話す。「毎年楽しみにされているお客さんや土日に開催されることもあり親子連れで来場されるお客さんも多く、当店としても毎年の風物詩となっている。今年も多くの方に楽しんでいただければ」とも。

 開催時間は、6日=10時~16時、7日=10時~15時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース