ロシア連邦チュバシ共和国の首都チェボクサリ市の大学「ENGECON」の学長と学生らが6月2日、国立市内を訪問した。主催は日露青年交流センター(港区)。
ロシア連邦チュバシ共和国の首都チェボクサリは、モスクワから東へ630キロメートルの場所に位置する人口約50万人の地方都市。昨年秋、日露青年交流センターの主催で、一橋大学をはじめとした首都圏の学生12人とアーティスト2人がチェボクサリのENGECON大学と交流し、大学での授業交流をはじめ、ロシア学生の家庭で5日間のホームステイを体験した。その交流をきっかけに、今回ENGECONのプイシュ学長と学生ら12人を招待。期間は今月1日~8日で、日本語学校の見学、企業訪問、日本の農業体験、京都観光、ホームステイなどを予定し、国立市への訪問もその一環。
当日は、一橋大学内で兼松講堂や本館、図書館などを見学。図書館ではプイシュ学長が「ヨーロピアン調の建物なので、わたしが学生のころ学んだ図書館に似ていて懐かしい気持ちになった。わたしの著書もこの図書館に並べてほしい」と感想を述べ、学部や学費、留学生の人数などにも関心を寄せていた。その後、一橋大生が運営している地産地消店舗「とれたの」や「カフェここたの」なども視察した後、一橋大学の授業にも参加し、両国の学生でディスカッションも行った。
今回の交流を企画した一橋大学「まちづくり」授業アドバイザーの田中えり子さんは「一橋大学を通じて日本の大学の様子を知ってもらうだけでなく、一橋大生たちの商店街活性化の現場も視察してもらってチェボクサリの街づくりに少しでも刺激になれば」と話した。